INSTAX“チェキ”がアートプロジェクトを支援し、大阪市此花区を世界的なミューラルタウンへ

大阪市此花区がミューラル(壁画)で彩られ、まるで海外のような街並みに。世界各国のアーティストが集合し、街をキャンバスに作品を描く「FUJIFILM INSTAX presents MURAL TOWN KONOHANA」が注目を集めている。本プロジェクトはミューラルのプロデュースを手掛ける「WALL SHARE」と「INSTAX“チェキ”」とがタッグを組み、此花区を世界に誇るアートタウンとすることを目指す。今回のコラボレーションにおける経緯や想い、展望についてINSTAX“チェキ”を展開する富士フイルム イメージングソリューション事業部の伊東直哉氏と新田桃子氏に話を聞いた。

3名のアーティストによる合作。参加アーティスト:Zosen/Mina Hamada/LURK

大阪市此花区がミューラルの聖地に! 国際的アートプロジェクトが開催中

ミューラルとは日本語で「壁画」を意味するストリートアートの一種で、落書きとは異なり、建物など街中の許可を得た大きな一枚壁にダイナミックな作品を直接描くアートを指す。海外にはミューラルによるアートプロジェクトが多数存在し、「手描きならではのライブ感とインパクト」「街中にあることを生かしたコミュニケーションの起点」「使われていなかった壁の有効利用」などの特性を生かしてまちづくりや企業活動に活用されるケースも多い。一方日本ではまだミューラルへの馴染みが薄く発展途上であるが、キャンバスとなり得る空き壁は各地に点在する。WALL SHAREによると「日本で描きたい」という海外アーティストからの問い合わせも増加傾向にあり、国内のミューラル市場のポテンシャルは高まりつつあるという。

2023年9月、ミューラルを通して気軽にアートにふれるきっかけ作りを目的とするプロジェクト「FUJIFILM INSTAX presents MURAL TOWN KONOHANA」が始動した。壁画を活用したプロデュース事業を行うWALL SHAREのコネクションにより、国内外のアーティストが大阪市此花区に集結。街一帯をキャンバスに2026年までに30以上の壁画作品を描く。本プロジェクトの舞台となる此花区梅香は昔ながらの風情が残る下町で、キャンバスに適した「大きくて窓が少ない壁」が多く存在。梅田・難波の繁華街やユニバーサル・スタジオ・ジャパンへのアクセスが良く、大阪万博に向けて機運が高まっているエリアでもある。本プロジェクトは此花区が海外アーティストの希少な作品にふれる場となり、世界に誇るミューラルの聖地となることを目指して随時作品を増やし続けていく。

スペインのアーティスト YUBIAによるアート

「その場で想いを伝える」が共通価値 INSTAX“チェキ”がアート分野と初協業

FUJIFILM INSTAX presents MURAL TOWN KONOHANA」で注目すべき点のひとつは、ミューラルとINSTAX“チェキ”とのコラボレーションだ。

INSTAX“チェキ”は撮ったその場でプリントが楽しめるインスタントカメラで、世界100カ国以上で使われているグローバルブランド。アナログカメラに加え背面にモニターを搭載したハイブリッドカメラ、手のひらサイズカメラ、スマホ専用プリンターなどを展開しユーザー層を拡大している。音楽、ファッション、ゲーム、スポーツなど世界中のあらゆる分野との協業にも積極的で、近年だと「任天堂」のゲームの世界をチェキプリントにできるアプリのリリース、ブレイキン(ブレイクダンス)の世界大会への特別協賛なども行ってきた。伊東氏は「ブランドのタグラインに『don’t just take, give.=撮るだけじゃない、あげたいから。』とあるが、撮影した写真をその場でプリントしてプレゼントしたり、気持ちを伝えられたりするところが一番大きい価値だと思っている。自己表現であったり、コミュニケーションのきっかけとしてINSTAX“チェキ”を使っていただければ」と、コラボレーションについての想いを語る。またINSTAX“チェキ”としては、「MURAL TOWN KONOHANA」がアート分野との初めてのコラボレーションとなる。新田氏は「実際に此花区でミューラルを見たときにとても新鮮な印象を受けた。その場限りの作品を一度に描き上げ表現するミューラルと、撮ったその場でプリントをした一枚で想いを共有するINSTAX“チェキ”には通じる価値があると考え、一緒に取り組んでいきたいと思った」と、支援を決めたポイントについて振り返った。

INSTAXブランドのタグライン『don’t just take, give.=撮るだけじゃない、あげたいから。』

INSTAX“チェキ”がアートと人・街を繋ぐコミュニケーションツールに

これから認知度を向上させていくミューラルとのコラボレーションは未知なる可能性を秘めている。新田氏は「アーティストにINSTAX“チェキ”で世界各国での創作活動を撮影・SNSでシェアしてもらうことで、ミューラルが文化的に広まると嬉しい。そしてアートとのつながりや向き合う姿勢も浸透し、手に取ってもらうきっかけとなることを目指したい」と今後の展開に期待を寄せる。作品数が増加したら「ミューラル撮影マップ」を作成するなど、まちづくりや観光誘致に繋がる施策も予定していると言う。伊東氏は「街中がアトリエであり、作品が描きあげられていく過程を目の前で鑑賞できるところがミューラルの面白さ。INSTAX“チェキ”が海外アーティストと住民の方や観光客との言語や国境を超えたコミュニケーションツールになることが理想。アートとの親和性やプロジェクトの面白さも伝わると思う」と、共にミューラルアーティストの創作活動やアーティストと街の人々の交流も支援していくことを語った。

普段見ることができないアーティストが描く制作過程を体験できることが魅力
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