難しい広報の人材採用…「どんな人が活躍できますか?」の答えを考える

「推進力」のある事業会社広報の出身者

広報人材の採用において一番多いケースです。前回コラムで述べた通り、事業会社広報においては、PRのスキルや経験以上に、他部署を巻き込む「推進力」が強烈に求められます。

その点、経験を通じて事業会社内での立ち居振る舞いを体得しているという点でポジティブです。

一方で、広報職の場合、同じ事業会社広報の仕事といっても業種・業界・企業規模(上場 or 非上場)・資本(日系 or 外資)が変わると、社内の広報に対する考え方やアプローチ手法、承認フロー等も180度違う、ということは少なくありません。

例えば大企業の広報経験者がスタートアップ広報に転職するとフィットしない、ということも多いので、あらかじめ業務環境やカルチャーについて期待値をすり合わせておくことが肝要です。

 

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矢嶋聡(はね 代表取締役/元LINE、メルカリ広報責任者)
矢嶋聡(はね 代表取締役/元LINE、メルカリ広報責任者)

早稲田大学卒業後、ネットベンチャー立ち上げ、留学、PR会社勤務を経て、2008年にネイバージャパン(現LINE株式会社)入社。検索サービス「NAVER」・コミュニケーションアプリ「LINE」の広報・マーケティングを統括。2017年10月にメルカリに転職。グループ広報責任者として現金出品問題などのリスク対応や東証マザーズ上場、新規事業立ち上げ、大型業務提携/M&Aなどの広報を統括。2023年3月末にメルカリを退社し、7月に独立し戦略広報マネジメントに特化したPRコンサルティング会社「はね」を設立。

矢嶋聡(はね 代表取締役/元LINE、メルカリ広報責任者)

早稲田大学卒業後、ネットベンチャー立ち上げ、留学、PR会社勤務を経て、2008年にネイバージャパン(現LINE株式会社)入社。検索サービス「NAVER」・コミュニケーションアプリ「LINE」の広報・マーケティングを統括。2017年10月にメルカリに転職。グループ広報責任者として現金出品問題などのリスク対応や東証マザーズ上場、新規事業立ち上げ、大型業務提携/M&Aなどの広報を統括。2023年3月末にメルカリを退社し、7月に独立し戦略広報マネジメントに特化したPRコンサルティング会社「はね」を設立。

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