次にスピード読書ですが、ポイントは「一冊をちゃんと読まない」ということです。70%の読了率を目標に、途中で興味がない章は飛ばしても構いません。とにかくスピードを意識して、一日で一冊を読み切ります。私の肌感ですが、本は数日かけて読むとインプット力が弱まるので、一日で読み切る方が浸透の効率性は高い(難しければ数日に分けますが、とにかく急ぐ)。一度読み終えて理解が足りなければ、もう一度同じスピード感で読みます(繰り返し読むことで浸透性を高める)。
興味がある章というのは、そのときの自分に必要な情報なので興味があるのです。そのため興味がない章は、そのときは読み飛ばしても構いません。ただし、書籍は推敲を重ねて出版されているので全体の構成が優れており、一貫性があるので、最後まで読んだ方が収穫はある。そういう意味でも短時間で読み切ることが大切です。
このとき、休日なのでストレスを感じないように気楽な気持ちで読むことがポイントです(義務的な気持ちになった瞬間からこの試みは途絶えます…)。あえて完璧に読まないというスタンスが、バイアスを抑え、休日のルーティンを支えてくれます(読んだという実績が小さな成功体験になって自信に変わる部分もある)。ご自宅に新品の本が積みあがっている方、ぜひお試しください。速読の訓練にもなるので、おすすめです。