休日のルーティンが仕事の成果に影響する!? デジタル人材のオフの過ごし方

メタ認知力で、感情と言動をコントロールする

マーケティングにも、デジタルにも、プロジェクトマネジメントにも(もっと言うとすべての仕事に)共通して活かせる能力があります。それは「メタ認知力」です。メタ認知とは、ひと言でいうと自分を客観視する能力です。

例えば、自分はなぜオレンジジュースが好きなんだろう?自分はなぜデジタル人材になりたいのだろう?と考えることです。いわば、課題を分解する力です。これがなぜ役に立つのかというと、メタ認知力が低ければ、自分の感情を優先して感情的な言動を取りやすかったり、柔軟な行動ができない、自分の短所を理解できないといった面が目立ち、仕事を推進することが難しくなります。

一方で、メタ認知力が高い場合、なぜ頭にきたのか?を客観的に考えられるので自分の感情をコントロールできます。周囲との距離間が適切になり、課題の抽出や物事の冷静な判断も可能となります。メタ認知力の良いところは、後天的に能力を強化できる、つまり今日から改善できることです。(ただし、高めすぎると自意識過剰や過度なプレッシャーを感じるデメリットもあるのでご注意ください)。

強化方法は、瞑想やセルフモニタリングなどいろいろありますが、取っ掛かりやすいのは自分の行動の振り返りを習慣化することです。例えば、トラブル対応を行った際、どんな状況だったか、どんな思考でどんな行動をしたか、そしてどうすべきだったかをブログなどに書き出します。自分の行動や考えを言語化して振り返ることが、客観視の訓練になります。

または、会議のファシリテーターをした際の音声データを聞き直すことも効果的です。上手に話をまとめたなら成功事例の確認になる。話をまとめられなかったら、自分はどうすべきだったかを考えるきっかけになります。とにかく、自分の言動に第三者視点で向き合う。それを繰り返すうち、自分に向いていたベクトルが徐々に外側に向き始めます。

人は自分の言動が正しいと思いがちですが、ダメな部分もあることを理解しないといけません。しかし他人からは指摘されたくないという、なんともややこしい感情がありますが、自分で見つめた内容なら向き合えます。ある意味、殻を破る行為ですね。


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冨田良介(ゴールドウイン システム部 ITストラテジーグループ マネージャー)
冨田良介(ゴールドウイン システム部 ITストラテジーグループ マネージャー)

外資系総合広告代理店でデジタル領域のプロジェクトマネージャー(PM)、アパレルメーカー及び消費財メーカーにて新規事業開発やOMO強化など全社横断プロジェクトのPM、EC事業責任者を経て、2019年1月にゴールドウインへキャリア入社。2020年7月にローンチしたECシステムのリプレイス・OMO強化のプロジェクトをPMとして推進。現在は全社のデジタル開発案件全般に携わっている。

冨田良介(ゴールドウイン システム部 ITストラテジーグループ マネージャー)

外資系総合広告代理店でデジタル領域のプロジェクトマネージャー(PM)、アパレルメーカー及び消費財メーカーにて新規事業開発やOMO強化など全社横断プロジェクトのPM、EC事業責任者を経て、2019年1月にゴールドウインへキャリア入社。2020年7月にローンチしたECシステムのリプレイス・OMO強化のプロジェクトをPMとして推進。現在は全社のデジタル開発案件全般に携わっている。

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