強烈なリーダーシップを発揮する存在を目指して
今回、マーケティング×デジタル×プロジェクトマネジメントの掛け合わせスキルの人材育成をテーマに、様々な切り口でお話しをさせていただきました。皆さんが行動するきっかけになれば、それはそれは嬉しいですが、最後にひとつだけ意識してほしいことがあります。
それは、調整型人材で終わらないようにしてください、ということです。デジタル事業では情報の流れる速度や複雑性から、プロジェクトのステークホルダー全員が同じ水準の認識を持つことは難しいという永遠の課題があります。だからこそ調整役ができる人材は貴重で超重要なのは言わずもがなですが、しかしそこが目指すべきキャリアのゴール地点ではないと思うのです。
人材としては調整役もこなしつつ、自分の揺るぎない考えを全関係者に浸透させながら、強烈にリーダーシップを発揮してプロジェクト全体を推進する人材こそが最も価値があります。私が見てきた成功したプロジェクトも、内部で喧嘩的な論戦を繰り返してでも、自分の確固たる考えの下でリーダーシップを発揮したプロジェクトこそが成功しています(プロジェクト品質に妥協がない)。
社内の意見を綺麗にまとめるだけでは、高品質なサービスは生まれません(最悪、妥協の産物になる)。自分の考えが絶対に正しいと言えるほど知見を積み、周りを巻き込んでプロジェクトを先導する人材として、この仕事は社内で自分しか対応できないと自負できるレベルを目指すことが、目標設定としては正しいと思います。
このコラムをご覧の皆さんは、現状に悩んでいる方や、これからのキャリアを具体的に描こうとしている方が多いと思いますが、目指す頂はぜひとも高く広く、設定をしていただきたいです。目標に向かっている人間は躍動するので、日々の生きがいが増えますしね。この世に次々と誕生する新しい技術やサービス、考え方を楽しめるようになったら、もうこっちのもんです。またひとつ、自分が主役になれるかもしれない領域が誕生したことを喜びながら、知見の蓄えに励みましょう…!
皆さんのこれからのキャリアが充実したものになることを願いながら、今回のコラムを終えたいと思います。
これまでコラムをご覧いただき、ありがとうございました。
またどこかでお会いしましょう…!