福岡コピーライターズクラブ(FCC)は4月6日、優れた広告作品を称える「FCC賞2024」の受賞作発表会を開催した。対面での実施は4年ぶりで、60人以上が会場での観覧に訪れた。
審査の結果、FCC最高賞1作品、審査員特別賞9作品、FCC賞28作品、そして視聴者の投票による視聴者賞として1作品が、それぞれ受賞となった。
最高賞に選ばれたのは、福岡県の和菓子店「如水庵」の商品「筑紫もち」のCM「生産者 孫登場」篇。1999年に制作され福岡県で放映されてきたCMのリメイク版にあたる。
前半は生産者の夫婦が歌う1999年当時のCM「生産者」篇で、後半は2023年を舞台に、その夫婦の孫が登場し3人でCM曲を歌い上げる。企画は、如水庵の森正俊代表取締役社長が当時の出演者の夫婦とたまたま会う機会があり、左俊幸氏(電通九州)のもとに「前と同じ出演者で新CMをつくってほしい」と依頼が来たことから始まった。その後、1999年当時の制作時に主要メンバーであった門田陽氏(門田コピー工場)も参画し、CMが完成した。
今年の審査方針は、昨年に引き続き「発明してる?」。対象は2023年2月1日から2024年1月31日までに掲載または放送された広告作品で、エリアは問わない。今回の特別審査員には、電通の村田俊平氏を迎えた。
最高賞、視聴者賞、審査員特別賞は以下の通り。このほか、FCC賞28作品が選出されている。
FCC最高賞、観覧者賞
如水庵「生産者」(ムービー部門)
門田コピー工場+電通九州/門田陽、左俊幸
村田俊平賞
・パナソニック「THE FIRST BOUZU」(ラジオ部門)
大広WEDO/花田光希
・日本ピザハット「平日のカンパネラ」(ムービー部門)
猿人 ENJIN TOKYO/東将光、林賢五
久冨和寿賞
映画『シン・仮面ライダー』製作委員会「秘密結社SHOCKER企業広告」(グラフィック部門)
ADKマーケティング・ソリューションズ/福島滉大、石原千明
左俊幸賞
アビスパ福岡「アビスパ史上、今が一番おもしろい。」(グラフィック部門)
九州博報堂/松尾昇、郡洋一
古屋彰一賞、今井美緒賞
ロート製薬「目の愛護ショー」(混合部門)
電通/廣瀬泰三、茗荷恭平
北川譲賞
江戸川区「江戸川区ナン」(デジタル部門)
カヤック/合田ピエール陽太郎、大久保昂輝
永野弥生賞
長倉製作所「『正社員募集』シリーズ」(ムービー部門)
電通東日本/松田脩、笠原遼太
米村卓也賞
Gakken LEAP「『パスする角刈り』シリーズ」(混合部門)
博報堂/服部隆幸、石川雅雄、鈴木克彦、嶋元司
和久田昌裕賞
福岡県「『海は、地球のごみ箱じゃない。』シリーズ」(ムービー部門)
電通九州/山田大輝、永田芽衣
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