※本記事は月刊『販促会議』2024年4月号に掲載されている、最新の販促アイデア、テクニックを一挙紹介する連載「Idea&Techniques」の転載記事です。
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木村屋總本店(以下、木村屋)と日本電気(以下、NEC)は、AIを活用した「恋AIパン」を開発したと発表。Abema TVの恋愛番組「今日、好きになりました。」の参加者の会話と、フルーツやスイーツが登場する曲の歌詞をNECのAIで分析し、恋愛感情と食品を紐づけて味として表現した。2月1日から関東近郊のスーパー、木村屋の直営店やオンラインショップにて、順次販売を開始している。
木村屋は従来、百貨店やスーパーなどの販売チャネルで商品を展開してきたことから、若年層の認知獲得や新規顧客の獲得が課題となっていた。そこで、これまでにプリンやクラフトビールなどでAIを活用した食品開発を行った実績のあるNECとコラボ。コラボに際しての市場調査で、若年層は“恋愛離れ”が進んでいるとの結果が得られたことから、現役高校生が参加して話題を呼んでいる番組の内容を活用し、恋愛をテーマにした商品の開発を行った。
「恋AIパン」は全5種で、「運命の出会い味」「初めてのデート味」「やきもち味」「涙の失恋味」「結ばれる両想い味」がラインアップ。木村屋の商品には今までに使用したことのない食材を使って、味や見た目、食感で感情を表現することに苦労したという。
たとえば、「やきもち味」は紫芋とずんだを使い、紫色と緑色のマーブル模様のビジュアルで素直になれない心を表現。食感も重くすることで、もやもやする気持ちを表した。また、「結ばれる両想い味」は、見た目も香りもハッピーな感情をイメージし、開発した。「恋AIパン」は5月末までの販売を予定。5種で計30万個の販売目標を掲げている。
月刊『販促会議』2024年4月号
- 【巻頭特集】
- 企画の裏側
“あの”プロモーションができるまで
- 【特集2】
- 徹底解剖
- 企画のスペシャリスト
- プランナーの思考術
- 【特別企画】
- 第15回「販促コンペ」
- 「ゴールド」受賞者インタビュー