たきコーポレーションの社内カンパニーのひとつ「ZERO」がキャリア採用を開始している。コミュニケーション戦略のプランニングから、Webサイトの構築や映像、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)、さらにはリアルイベントなどの企画制作に携わる、約100人のクリエイターを擁するクリエイティブカンパニーがZEROである。今回の採用では、「Webプロデューサー」「Webディレクター」「Webデザイナー」 「フロントエンドエンジニア」を対象に募集。まさにいま、ZEROが求める人材と同世代でもあり、同社のデジタルセクションでWeb制作に携わる4人にZEROで働くことについて話を聞いた。
――皆さんの職歴について簡単に教えてください。
神崎 和喜 Webデザイナーとして新卒で入社しました。Webデザインの傍ら、動画編集やコーディングにも手を伸ばしていたのですが、好きが高じて、現在はフロントエンドエンジニアでの業務をメインにやらせてもらっています。自分でも動画編集やコーディングを強みとしたかったので、会社に相談に乗ってもらった格好です。
関口 誠 僕は、デザイナーとして入社後、3年ほどグラフィックチームにいました。Webチームから声がかかり、いまはWebデザイナーです。
山口 眞央 私もグラフィックチームにいましたが、もともとWebへの興味が強く、研修やOJTの際もWeb系のチームだったこともあり、そこでもっとWebの仕事がしたいと思い、本格的に異動させてもらいました。
髙田 燈 私はWebディレクターですが、バックグラウンドとしては、いわゆる”デザイナー上がり”です。説明できる、しゃべれるデザイナーになりたいと思っていたところ、現在のWebディレクター職はまさにそのイメージに沿っていて、キャリア入社しました。
――必ずしも皆さん、Web領域の”ネイティブ”というわけではないのですね。
関口 僕自身はWebの知識は全くなかったと言っていいと思います。まさに周りに鍛えてもらった感覚があります。グラフィックについての素養も入社後にさらに培っていけたと思いますが、そこにプラスアルファでWebのデザイン知識が加わって。いまは「Webでこんな施策をやりませんか」といった提案もできるようになりました。幅が広がりましたね。
Webデザイナーをやっていて、クリエイティブな環境を求めている方や、キャリアアップしたい方にはマッチしていると思います。
神崎 ZEROには約100人のクリエイターがいますが、“Web本業バリバリ”という人間も多いです。僕も目指す方は社内にいます。呼吸するように、デザイナーの方々の表現をWebサイトに落とし込んでいくのを、近くで見させてもらって、身内の話ながら、本当にすごい、と感銘を受けることは少なくありません。
一方、フロントエンドからすると、デザイナーも優れた方しかいないと思っています。これは胸を張って言えますし、「どうすればこれを実装できる?」と刺激的な問題をもらって、Webなのにグラフィックデザインをしている感覚です。それだけにクオリティの高いものに挑戦できています。
山口 Webチームがサポートしてくれつつ、グラフィックのスキルを買ってくれているという実感があります。さまざまなスキルを持つ人が多いからこそだと思いますが、お互いに補い合うというのが当然になっていて、どんなスキルも生かせると思っています。
デザイナーとしても、意図ややりたいことを相談すると、Webにおける制約と代案を示していただくようなコミュニケーションができるのは、ZEROの好きなところのひとつです。逆にデザイナー目線で見て、本質がぶれないような可能性を探ることもできますし、Webの制約をデザインサイドから昇華することができるケースだってあります。どちらかの都合を押しつけるのではなく、よい関係性だと思っています。
高田 中途入社した身からすると、上下関係なく制作に向き合っている感覚は強いです。トップもそういった序列や上意下達のような組織を求めていないのではないか、と思います。
神崎 意見を言い合える環境は間違いなくあると思います。加えていうと、高田さんもそうですが、僕の中では、新卒社員と、中途社員の差というのが全くわからない。先ほど話した、目標としている方もたしか中途だったと思いますが、ふだんはほとんど忘れてしまいます。
高田 神崎さんのいう、新卒中途関係なく、チームの垣根はないというのは、私も本当にそういう実感がありますね。
――仕事の領域や幅、また、いちプレーヤーとしてのスキルについてはいかがですか。
関口 ずっと担当させていただいているメーカーのクライアントさんがいて、常々Webサイトの更新やリニューアルをご依頼いただいています。周年の施策であるとか、新商品の特設サイトについて声をかけてくださり、その施策が店頭のPOPや、Web以外の動画やグラフィックといった領域まで広がってきました。先だっては年間のプロモーションのご相談もいただきました。
ZEROはデジタルの領域が軸ではあるのですが、Web制作会社ではありません。なぜなら、テック領域のAR(拡張現実)やVR(仮想現実)など、必ずしもWebに留まりませんし、グラフィックや映像やリアルイベントなど、タッチポイントにまつわるコミュニケーション全般に携わっており、開発チームがいるので、そのリソースを生かした提案はもちろん、クライアントからWeb以外のリクエストがあっても、応えられるという違いは大きいと思います。
グラフィックチームで大型のOOHの案件をいただいたとき、そこから、「Webでできること」という流れになることも珍しくありません。
個々のスキルでいうと、ともすればデザインは感覚的なものと思われがちです。先ほど山口も話していましたが、「こういう理由で、こう表示しました」というロジックの部分については、常に気をつけています。その上で、さらに、分析ツールを用いて、もっと解像度高く、感覚的な判断ではなく、あるべき姿を実現するデザインや実装など、伝統的なグラフィックデザインだけでも得られないようなスキルを拡張できているように思います。
高田 ロジックは本当に重要だと思います。一方でやはり根本にあるのは質の部分。Webディレクターの立場からすると、自信を持って提案できるものをいつも上げてくださっているので、クライアントへのご説明もしやすいです。中途入社の際も、ZEROの強みのひとつはグラフィックの力だと思って志望したので。
山口 高田さんはアートディレクターを務めるときもありますよね。
高田 そうですね。進行管理だけを任されるのではなく、文字通りの「ディレクター職」の役割を果たせる機会をいただけていると思います。元々、なぜこうなのか、なぜこうすべきなのか、きちんと話せるデザイナーになりたいと考えていたので、プロジェクト全体のディレクションや、ときにデザインにも携われるのは、Webディレクターとしてやりがいを感じます。ZEROのWebディレクターは、アートディレクションも必須ですね。
神崎 僕はブランドなどの特設サイトが多いですね。ほかにはコーポレートサイトなど、ページ数が多いサイトも担当します。コーディングがメインですが、アニメーションや動画が必要な場合に声をかけていただくこともあります。
高田 私がWebディレクターを務めた案件でも、一部凝ったアニメを入れたいという与件があって、お願いしましたね。
神崎 関口も話していましたが、多彩なクリエイターが揃っていること、多様な案件があって、さまざまな機会があることは、ZEROの強みかと思っています。
関口 スキル面でとても良い経験になったのは、若手向けに実施しているクリエイティブ研修ですね。講義はもちろん、実習の講評までしていただいたりするのですが、業界トップクリエイターのアートディレクター、コピーライターなど、さまざまな職種の方々にご教授いただけたので、とても勉強になりました。その後の一般公募のコンペでの受賞も、研修がなければとれなかったのでは? と思ったほどです。
会社としてクリエイティブのスキルを磨く機会を設けてくれるのはありがたいですね。
山口 現場から自発的に「こんな研修を受けてみたい」と声をあげた場合でも支援してくれる印象です。それで講習の企画が立ち上がったりします。
――どのような人に加わってほしいですか。
山口 やっぱりポートフォリオを見て、発想力やアイデアが感じられる方です。レイアウトのコンセプトやルール、デザイナーとしてのこだわりが伝わってくると、会ってみたいと思わされます。
神崎 フロントエンド目線でいうと、デザイナーの皆さんが描いたものを、プラスアルファで叶えるエンジニアの方。基礎ができていて、さらに追加で複数の言語が扱えれば、なお良いです。
関口 総じて、言われたことをやるだけではなく、いろいろな案、方向性を用意することが重要で、クライアントもそれを求めます。その上で、どうするのが最適かを自ら提案できる人がありがたいです。知的好奇心であったり、興味関心を持っていれば、仕事の幅も広がると思いますね。
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