ヤッホーブルーイングの井手社長らが登壇、「コミュニティマーケティング推進協会」が設立記念イベントを開催

2024年4月17日、一般社団法人コミュニティマーケティング推進協会(代表理事:小島英揮)が設立記念イベント「コミュニティマーケティングを新しい『あたりまえ』に」を開催した。

同協会は、コミュニティマーケティングに関する交流や学びの機会を通して、コミュニティマーケティングの実践者・成功者を増やし、日本のビジネスシーンで活用される状況を加速することを目的に2024年2月に設立された。

代表理事の小島英揮氏。

日本国内においても近年、コミュニティマーケティングの事例は増えているものの、ステークホルダーの拡大に対して、効果説明や実証手法が追い付いておらず、また海外においてもスケーラブルなマーケティング手法としてはまだ理解が十分ではない状況などを踏まえ、その適切な理解と普及を図ることを目的に活動しているという。協会の活動は代表理事を務める小島氏が、2016年から8年にわたり、主宰してきたコミュニティマーケティングに関する理解を深め、実践者を増やすためのコミュニティ「CMC_Meetup」が基点となっている。

同協会は、フェロー制度を採っており、4月17日に開催された設立記念イベントでは、5名のフェローが登壇し、各自の企業におけるコミュニティマーケティングの実践について意見を交わした。登壇したフェローは友岡 賢二氏(フジテック)、長橋 明子氏(Asana Japan)、佐藤 潤氏(ヤッホーブルーイング)、坂内 明子氏(Treasure Data)、萩野 たいじ氏(Datadog Japan)の5名。

設立記念イベントではフェローメンバーによるパネルディスカッションの他、コミュニティマーケティングを実践する企業としてヤッホーブルーイング 代表取締役社の井手直行氏、ソラコム 上級執行役員の片山暁雄氏、また理事を務める早稲田大学大学院経営管理研究科の澁谷 覚教授らが登壇した。

写真左から小島氏、ヤッホーブルーイングの井手氏、ソラコムの片山氏。

代表理事の小島氏は協会としてのコミュニティマーケティングの定義について「事業者等が、製品やサービス利用者を対象として主宰する『コミュニティ』との双方向のコミュニケーションを通して、顧客同士の交流と情報発信を促すことで、顧客の製品・サービスへのロイヤルティ創出、向上に貢献すると共に、①顧客理解、②顧客育成、③顧客創造を、相互に連動させ、スケーラブルに実施すること」と説明。

またWOMMA(The Word of Mouth Marketing Association )の定義では、コミュニティ運営がもたらす効果については、ブランド強化に関する記載が中心だったが、「CMC_Meetup」の活動を通じて、①顧客理解、②顧客育成、③顧客創造の3つの目的がコミュニティマーケティングで得たい効果として共通していたという気づきがあり、前述の定義に至ったという。

小島氏は「関係人口の創出や地域活性化、社内DX推進など、コミュニティマーケティングが応用できる範囲は広いと考えている。とはいえ、まずはマーケティングの文脈でのビジネスに貢献する、コミュニティの有用について広く、理解を促していきたい」と語った。

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