2023 年12 月から2024 年4 月にかけて、ファミリーマートでロッテ「パイの実」や「サントリー烏龍茶」など6 種の限定パッケージ商品が順次販売された。ファミマのロゴでおなじみのブルーとグリーンを基調としたデザインで、同社のブランド「Convenience Wear」を手がけるファッションデザイナー 落合宏理さん監修のもと、アートディレクターの安田昂弘さんが各パッケージをデザインした。
対象商品はロッテ「パイの実」、月桂冠のカップ酒「月桂冠カップ300」、サントリー「ザ・プレミアム・モルツ〈ジャパニーズエール〉香るエール」「サントリー烏龍茶」、アサヒ飲料「ワンダ モーニングショット」、日本コカ・コーラ「い・ろ・は・す もも」の6 種(店舗によって、一部販売が終了している可能性あり)。
「企画は、2023 年11 月末に代々木第二体育館で開催されたファミリーマートによるさまざまな挑戦を披露するイベント『FamilyMart FEST.(ファミフェス)』がきっかけです。実際に発売されている人気商品を『未来のファミマを表現する商品』としてファッションショーの会場装飾用にデザインする企画でした。そこから、せっかくであれば実際に店舗で販売できないかという話になり、各メーカーと調整を重ね実現に至りました」(安田さん)。
たとえば「パイの実」は、元の絵本のような世界観を維持したまま、白い背景に花の模様を施してモダンにアップデート。「月桂冠カップ300」は、カップ酒という日本特有の文化を海外の消費者にも認知してもらえるよう、大きく「Sake」と表記している。「サントリー烏龍茶」はパッケージを「器」と考え、中国の陶磁器「景徳鎮」から着想を得た。「鮮やかな緑、青色でロゴを含めた構成要素の塊をリズミカルにレイアウトしました」(安田さん)。
「ワンダ モーニングショット」は、赤が基調のデザインからアレンジ。商品名から“気持ちの良い朝のはじまり”をイメージし、カラフルなラインで日が昇る空を切り裂くように表現した。「長く愛される素晴らしいデザインに手を加えるのは勇気が要りましたが、マイナーチェンジにとどまっても仕方がない。普段購入しない層にも手に取ってもらおうと、振り切ったデザインにしています。緊張感のある挑戦ができました」(安田さん)。
スタッフリスト
- AD+D
- 安田昂弘
- D
- 三木章弘、阪本あかり、高橋呂沙、川島大地
この記事を読んだ方におススメの記事
タイアップ
-
オン・ザ・デスク・インターナショナル
「広報クリエイティブ」の専門家集団がつくる 高クオリティ広報誌の訴求力
-
TikTok for Business Japan
花王のヘアケア事業が躍進 変革における市場戦略とTikTok重視の背景