2024年1月にスタートした、PRコンサルタントの矢嶋聡さん(はね 代表取締役/元LINE、メルカリ広報責任者)によるコラム「成長企業が実践する『評価される』広報チームのつくり方」。
これまで6回にわたり、「広報にもっと経営マインドを」「ひとり広報体制のその先を描こう」「活躍する広報人材とは?」などをテーマに、コラムを展開してきました。
そんな矢嶋さんが常に一貫して投げかけているのは、「経営者と常に対話する」「評価される広報チームをつくる」「広報パーソンとしての成長の軌道を示す」ということ。
今回は5月の大型連休を前に、著者直伝の読みどころポイントとともにこれまで公開した記事を振り返りながら、一挙ご紹介します。
「日ごろは業務に追われ忙しくて……」という方もぜひ、自身の広報活動を振り返っていただく機会になればと思います。
あわせて本コラムでは現在、取り上げてほしいテーマや矢嶋さんへの質問を募集しています。「この記事を読んで自分はこう思った」といったカジュアルな感想やご意見なども大歓迎です!
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まだまだ今後もコラムは続きますので、広報の現場のお悩みや「こんなテーマについて考察をしてほしい」といったリクエスト、「こんな時、矢嶋さんならどうしますか!?」といった率直なご質問など、お気軽にお待ちしております!
筆者より
普段は割とぼーっと何も考えずに生きているので、矢嶋個人としてこれを訴えたい!これだけは言いたい!みたいなことが実はほとんどありません。皆さんから「〇〇について考察してほしい」といったお題をいただけると今後に向けて頭が回転するのでとてもありがたいです。広報業務以外のことでも結構ですので、お気軽にリクエストお寄せください。感想・コメントも矢嶋が泣いて喜びます。
以下にて、これまで公開した記事をまとめました。筆者による読みどころポイント解説を加えてご紹介します。
矢嶋:広報という仕事は一見華やかに見えて、その実、実際は日々のプレスリリースの作成・発信や問い合わせ対応、社内調整、メディアリレーションなど、泥臭い作業の積み重ねです。
でも、その”積み重ねの先”に、広報が起点となって会社に対する見られ方がガラリと変わる瞬間があり、私にとってはそれが今も広報という仕事を続けている原動力になっています。特に広報駆け出しの方や、これから広報やってみようと思っている方向けに、広報の醍醐味をお伝えしたいと思って書きました。
矢嶋:今回のコラム「評価される広報チームのつくり方」の本丸となるテーマです。
結局、広報担当の頑張りを評価するのは経営/事業側であり、広報が果たして経営/事業に対してどのように貢献しようとしているのか、その意義・価値を「メディア露出数」「プレスリリース発信数」といった「PRの言語」ではなく、「経営の言語」で彼らと対話する必要があります。
「こんなに頑張っているのにわかってくれない」「経営陣の広報に対する理解が浅い」という悩みを抱えている広報担当の方に向けて、アプローチを変える機会の一つになれば、と思い書きました。
矢嶋:たくさんの広報担当者から内々で「耳が痛すぎて社内に共有しづらい(自分の首を絞めるので)」みたいな声をいただいた問題の記事です。
総花的に目先の情報発信を頑張るのも大事ですが、「それだけ」では評価されないのも悲しいかな、また事実です。限られたリソースで“意味ある”(評価される)成果を実現するためには、「捨てる」勇気と「専念する」思い切りが必要、という話をさせていただいたのですが、具体のやり方については機会を見つけてご紹介しようと思います。
矢嶋:いま話題の「ひとり広報」について、「あるべき姿」から逆算する「戦略思考」ではなく、いま自分ができることを最大限頑張る、という「積み上げ思考」に陥りやすくなる、という「ひとり広報」ならではの課題について考察しました。
ひとりで頑張っている広報担当者の方が、採用拡充やアウトソース予算確保のために社内を説得する応援材料になれば、という想いで書いたのですが、ある広報担当の方からは「今回の内容は、そのまま社内の稟議書にくっつけて経営陣にも読んでほしい」というコメントをいただき、とても嬉しかったです。
矢嶋:PR会社も事業会社も経験してきたことを踏まえ、双方の立ち位置の違い、強み・弱みについて考察してみました。
結論、同じく広報という業務に従事する立場ではありますが、これらは似て非なるもの=使う筋肉が違う、という話なのですが、PR会社と事業会社広報のよりよいパートナーシップの在り方について悩んでいる広報担当者(事業会社・PR会社双方)は非常に多いので、ご参考になれば幸いです。
矢嶋:こちらもよく相談を受けるテーマである「広報担当者の採用」について考察してみました。
あくまで「採用する側」の視点で書いたものですが、広報パーソンとして活躍している方に共通する行動特性や、広報パーソンにおいて求められる付加価値(バリュー)についても書いているので、今後のキャリアステップを考える参考にもしていただければと思います。
※このコラムで取り上げてほしいテーマ、筆者である矢嶋さんへの質問などを募集しています。専用フォームはこちらから
矢嶋聡(はね 代表取締役/元LINE、メルカリ広報責任者)
早稲田大学卒業後、ネットベンチャー立ち上げ、留学、PR会社勤務を経て、2008年にネイバージャパン(現LINE株式会社)入社。検索サービス「NAVER」・コミュニケーションアプリ「LINE」の広報・マーケティングを統括。2017年10月にメルカリに転職。グループ広報責任者として現金出品問題などのリスク対応や東証マザーズ上場、新規事業立ち上げ、大型業務提携/M&Aなどの広報を統括。2023年3月末にメルカリを退社し、7月に独立し戦略広報マネジメントに特化したPRコンサルティング会社「はね」を設立。