ぼくは「複業・パラレルキャリア志向になろう」という意見だ。
副業ではなく、複業。
副業で、タイミーやUberEatsでバイトしたり、YouTube切り抜き、せどりをするのももちろん悪くないと思う。ただ、せっかくならば、自分の本業とまったく関係のないところで、お金を稼ぐためだけに働くような働き方はしないほうがいい。それはお金の奴隷になっているだけだ。
「複業」とは、本業で培われた自分の軸となるスキルを、本業のためではなく、マルチに使えるようにすることだ。そのサブ活動で得た、新たなサブスキルや人脈ネットワークが、また本業に生かされることで、プラス還元されて協力になる。
これをぼくは「じぶんシナジー」と呼んでいる。
そして、その軸スキル+サブスキル+人脈が、あなたのさらなる武器になり、会社にとって必要不可欠な存在になり、重宝され、本業においても年収が上がるのだ。年収が高くあるべきは、「愚直にあなたの会社一本槍で外の世界を見てこなかった人」ではなく、「多くの経験値を積み、あなたしかできない仕事がたくさんある魅力をもった人」になっていく。
おそらく、企業の経営側でこの文章を読まれた方は、
「会社で身につけたスキルをそのままよそで使われちゃ、こちとら商売あがったりだ。利益相反の可能性もある。副業を許しても、それはダメ!!!」
と思われる向きもあろう。
しかし、もう、そういう時代じゃないのだ。
才能ある人材を「これはウチの人材だもんね」と囲い込んでいくことがナンセンスになっている。
本業で蓄積したスキルを、複業で活用して何が悪い。競合を支援するとか、本来なら会社で受けるべき仕事を横取りするなど、悪質なものでなければ、寛容になっていくべきだ。
(もちろん、悪質か良質かの線引きができない人は、やる資格がないが)
「でも、副業も複業も認められてないし、そもそもシナジーのある仕事なんてどうやってつくっていくの?」
そこなんです!!!
そこで、このコラムです。