国内最大級のクリイエイティブアワードで「ACC賞」として親しまれる「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」。本賞の2023年度の全入賞作品を収録した『ACC 日本のクリエイティビティ2023』（編集：一般社団法人 ACC）の発売を記念して、各部門の審査委員の皆さんに、賞について、審査について、年鑑についてなど、様々な視点からのコメントをいただきました。
デザイン部門審査委員長の太刀川英輔さん（NOSIGNER）と、マーケティング・エネクティブネス部門審査委員長の簑部敏彦さん（花王）を紹介します。
予定調和より、クレイジーな挑戦を
デザイン部門審査委員長（2023年度）
太刀川英輔
未来を少しマシなものに変えてくれるプロジェクトが見たい。そんなプロジェクトを応援したい。デザイン部門の審査委員長として2年間、そんな気持ちで未来に希望を投げかけるプロジェクトを選んできました。
デザインには希望ある未来を現実に近づける力があるはず。クレイジーかつピュアな方法で、広い社会や遠い未来のためになるアイデア。コンセプトの強度と社会へのインパクトの両立をあきらめず、純度ある強いコンセプトで未来に訴えかけるデザインに、この賞を通してたくさん出会ってきました。
世界を変えるのは、知識や予定調和よりも、クレイジーな挑戦です。そんな挑戦を続けている皆さんにこそ、ぜひデザイン部門に応募してほしいと思っています。
多彩なアイデアを課題解決のヒントに
マーケティング・エフェクティブネス部門審査委員長（2023年度）
簑部敏彦
審査をしている、というよりも、感心したり嫉妬している、というのが僕にとってのACC賞の審査プロセス。関わらせていただいたマーケティング・エフェクティブネス部門は、様々な課題に対して多種多彩に応える施策がエントリーされ、鋭い視点やアプローチには舌を巻くばかりです。
その意味で、クリエイティビティを称えるアワードではあるものの、最新のアイデア集や集合知ともいえるACC賞は事業主にも役立つと思います。審査委員たちの熱い議論も詰まったACC年鑑のページをめくりながら、自分たちならどう考えるか、社内でワイワイと話し合ってみるのも面白いかもしれません。
ACC 日本のクリエイティビティ2023
2023年秋に発表された「2023 63rd ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」の全入賞作品を収録した年鑑。本賞は1961年に創設された「ACC CM FESTIVAL」が前身。現在９部門を擁し国内で最も規模が大きく、権威のあるアワードのひとつとして知られています。
年鑑には、応募総数2,448本の中から選ばれたグランプリ、ゴールド、シルバー、ブロンズ、ファイナリスト、全437作品（シリーズの場合、1作品番号で複数の作品掲載）を収録。各部門の審査委員による講評をはじめ、入賞作品のメインビジュアルやスタッフリストを掲載。さらに受賞作品に関連した、下記のコンテンツを読むことができます。
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