広報PRの古典といわれる著書を多数執筆
ハーロウがスタンフォード大学で広報PRの講義を行ったのは4年間でしたが、1948年にはPublic Relations Institute of the Westを創設し、代表として研究を続けました。
その一方でACPRの代表としての活動とともに、『パブリック・リレーションズ・ジャーナル』の発行人を長年務めました。同誌はPRSAが発行を引き継ぎ、1995年まで刊行されました。
ハーロウは広報PRに関する著書を数多く出版しましたが、なかでも『Practical Public Relations』(共著, Harper, 1952)と『Social Science in Public Relations』(Harper, 1957)は広報PR研究の古典であり、現代でも広報PRを学ぶ学生にとっての必読書となっています。
ハーロウは大学教授のほかにも、ハーバート・フーヴァー大統領やフランクリン・D・ルーズベルト大統領の顧問を務めるなど、さまざまな形で広報PRの普及とその実践に関わりました。
1953年にパブリック・リレーションズ年間最優秀賞、1952年と1969年の年間プロフェッショナル賞、1969年にPRSAのゴールドアンビル賞、1975年のオクラホマジャーナリズム殿堂入り、1977年のカリフォルニア支部初の年次メダリオン賞など、数々の栄誉を受賞しています。
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エバンジェリスト
エバンジェリスト(Evangelist)は、一般的には特定の信念、製品、サービス、アイデアに対して情熱的な支持活動を行い、現代ではテクノロジー企業を中心に注目を集めている専門人材である。エバンジェリストは、元はキリスト教における伝道者のことで、信仰を広めるために働く人々を指していたが、現代では広報宣伝やマーケティングの分野など、ビジネスやテクノロジーの世界で幅広く使用されている。
ビジネスやテクノロジーの分野では、エバンジェリストは特定の製品や技術を広報宣伝し、その価値を広める役割を果たしている。彼らは、製品や技術の利点や使い方を他の人々に伝え、コミュニティを構築し、製品や技術の採用を促進するための活動を行う。
エバンジェリストは、ソーシャルメディアを通して対象となるコミュニティと情報を共有する役割を果たしているほか、その活動内容から自社や所属団体のみならず、特定の分野のオピニオンリーダーやインフルエンサーとしての役割も果たしていることも多い。