民間から移籍し校長になって1カ月、始業式の校長講話で生徒に教育方針を話す

本校は、今年で127年を迎える伝統校です。校舎を清潔・きれいに使えば、アンティーク感をだした、深みのある校舎として、他の学校とは違う価値が出せると思っています。学校校舎の古いというネガティブな意見を、ポジティブに変換して、新たな価値を創造していくことは、これからどんな分野でも必要なスキルでもあります。

私はまず学校生活環境で大切な部分である、校舎のところから実現していきたいと考えました。この話を聞いていた華道部の顧問の先生も賛同してくださり、自分の得意分野を活かして学校の昇降口や校長室につながる廊下のコーディネートにご協力いただきました。おかげさまで、学校の顔となる入り口がとても明るくなりました。生徒たちの評判も上々で、先生が率先して改善してくれると、生徒にもよい見本になり、学校全体への周知徹底が進むので嬉しい事です。4月は校長室への来客が多いので、来客される方からも「学校の雰囲気が明るくなりましたね」を言われる機会が多くなったことを嬉しく思います。

華道部の顧問の先生の協力により、学校内が明るくきれいに。

このように、私の民間企業で学ばせてもらった経験と、教育業界のプロである教職員と力を合わせて、学校経営をしていきたいと考えています。人材マネジメントでは人の悪いところの指摘は最小限にし、先生方の特技やよいところを最大限に伸ばしてあげることを意識していきたいと思います。これは花王時代の私のマネジメントスタイルでもあり、メンバーが生き生きと仕事をするための秘訣だと思っています。

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生井秀一(茨城県立下妻第一高等学校・附属中学校 校長)
生井秀一(茨城県立下妻第一高等学校・附属中学校 校長)

花王の販売子会社に入社し、営業部門で大手流通チェーンを担当。ヘアケアブランドのマーケティングを担当した後、2015年にECの営業マネジャーとなり、花王のECビジネスを推進。2018年に全社DX推進をするプロジェクト型組織の先端技術戦略室に異動。2021年にDX戦略推進センターを設立、全社DX戦略を担当した。過去3度、社長賞を獲得。花王グループのDXを推進し、ECビジネスの構築などの推進役を担う。

2023年に茨城県とエン・ジャパンが実施した「ソーシャルインパクト採用」において、茨城県内の中高一貫校・専門高校の「校長」を教員免許不問で公募するプロジェクトに応募。1645人の応募者のなかから選ばれ、花王を退職して2023年4月から民間出身者の校長として茨城県立下妻第一高等学校・附属中学校に着任。

生井秀一(茨城県立下妻第一高等学校・附属中学校 校長)

花王の販売子会社に入社し、営業部門で大手流通チェーンを担当。ヘアケアブランドのマーケティングを担当した後、2015年にECの営業マネジャーとなり、花王のECビジネスを推進。2018年に全社DX推進をするプロジェクト型組織の先端技術戦略室に異動。2021年にDX戦略推進センターを設立、全社DX戦略を担当した。過去3度、社長賞を獲得。花王グループのDXを推進し、ECビジネスの構築などの推進役を担う。

2023年に茨城県とエン・ジャパンが実施した「ソーシャルインパクト採用」において、茨城県内の中高一貫校・専門高校の「校長」を教員免許不問で公募するプロジェクトに応募。1645人の応募者のなかから選ばれ、花王を退職して2023年4月から民間出身者の校長として茨城県立下妻第一高等学校・附属中学校に着任。

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