※本記事は月刊『販促会議』2024年4月号に掲載されている、最新の販促アイデア、テクニックを一挙紹介する連載「Idea&Techniques」の転載記事です。
文藝春秋は2月2日、秘密の本屋「本音屋」をジュンク堂書店池袋本店およびハイブリッド型総合書店「honto」にて期間限定でオープン。
純文学作品の作品名を隠し、その代わりに作品からインスピレーションを受けた“本音”をタイトルとして販売した。「本音屋」で取り扱う書籍は、文藝春秋が出版する純文学作品の中から選出した20冊。
それらを真っ黒なパッケージで包み、作品名の代わりに、作品からインスピレーションを受けた“本音”でラベリングした。読書離れが進行する昨今に、純文学に対して共感や親しみを持ってもらえるような出会いを演出し、読書や純文学作品の魅力を感じてもらうことを目指した。
ジュンク堂書店池袋本店では、「本音屋」が扱う20作品の販売部数合計が前月の3.5倍超(2月15日時点)に。売り場の一角にタイトルも何もない黒いパッケージが陳列され、これまでのブックフェアとは異なる雰囲気を放っていたためか、老若男女問わず、棚を見て足を止める人が多かったという。
また「honto」では、「本音屋」の販売部数が前月の8倍超となり、中には前月の16倍(ともに2月18日時点)を記録する作品もあった。SNS上では、「“本音”に対する批評も含めて、楽しい読書体験ができた」といったコメントも見られた。「本音屋」の開催期間は、もともと2月29日までとしていたが、売れ行きも含めて好評を博したことから、3月31日まで延長した。
月刊『販促会議』2024年5月号
- 【巻頭特集】
- いま、LTVに向き合う理由 -ダイレクトマーケティング進化論-
- 【特集2】
- 知名度ゼロからどう売り伸ばす?
- 新興ブランドの販促戦略
- 【特別企画】
- 第16回「販促コンペ」課題発表!