上位グレードになるほど経営や事業への高い貢献が求められる
また、上位グレードになればなるほど、求められるスキル要件は高くなります。
例えば、「関係構築力(社外)」では「自社の事業・サービスを適切に記者に説明することができる」が最低要件になりますが、上位グレードになると「シニアレベルの記者(編集委員、編集長)や有識者に対して、自社の戦略や事業説明に留まらず、同業他社や業界全体の動向など広範に意見交換ができ、頼られる関係性が構築できている」が要件になります。
また、期待成果も上位グレードになるほど、自身の担当領域に限らず、全社やグループ全体など自社はもちろん、業界や社会に対するインパクト=「アウトカム」が重要になり、メディア露出やプレスリリースの数といった「アウトプット」に対する重み付けは相対的に軽くなっていくロジックになっています。
このスキルマトリクスの活用シーンとしては、マネージャーとメンバー間での1on1や評価面談の場で今後のキャリアについて対話する際、参考指標として利用してもらうイメージです。
このグレード別のスキル要件をもとに、各メンバーが自分のスキル特性や得意/不得意領域を認識し、さらなる成長に向けて何をどの水準までできるようになっているべきかイメージできるようにすること。さらには、それをマネージャーと目線合わせすることにより、メンバー本人の適性や志向性を踏まえた業務アサインメントがしやすくなることを効果として期待しました。
(ちなみに、スキルマトリクス内にはグレード別に私やマネージャー陣が推奨する書籍やセミナーなどを「リソース(参考情報)」としてリストアップし、上位グレードに到達するための自己学習の参考にできるような仕組みも入れました)