一般販売とBtoBで年内1万個の販売を目指す
アサヒユウアスは5月14日、工場から発生するコーヒーの副産物を利用したエコカップ「Aroma Loop(アロマループ)」の一般販売を開始した。味の素AGFの工場で排出されたコーヒーの粉などをアップサイクルして開発。クラウドファンディングでは30万円の目標に対し、1カ月で400万円を超えるなど想定以上の反響があった。
環境負荷低減の観点だけでなく、コーヒーファンの注目を集めたことが好評の要因で、特に30~40代男性に人気だった。2022年に誕生したアサヒユウアスは、サステナビリティと事業の両立で黒字化を目指す考えだ。同社のECサイトで販売。BtoB向けの導入も推進し、今年中に1万個の販売目標を掲げる。

味の素AGFの工場では、原料のコーヒー豆から容器や梱包材まで排出物をリサイクルしている。今回のエコカップは、コーヒー豆の品種を切り替える際に発生する粉などを再利用する方法を模索し、開発に至った。アロマループ1個につき約9.6グラムの副産物を使用。クラウドファンディングサービス「Makuake」で3月8日から4月8日まで応援購入を募ったほか、ホテルやカフェなどへの導入を推進した。同社のコーヒー開発のノウハウを取り入れており、広い液面から発生する香りをカップ内にとどめているほか、二重構造で温度が長持ちしやすい形状となっている。
味の素AGFは、一般販売を通じて普及を促すほか、BtoB向けの商談も引き続き継続したい考え。ファンマーケティング推進部の垣沼碧氏は「SDGsが注目される中、今回のエコカップに限らず、無駄をなくすための取り組みを模索していきたい」と話した。
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