名古屋 ナナちゃん人形、人間ドックデビューでスケルトン仕様に がん検診を訴求

社会医療法⼈ 宏潤会は5月15日、2024年4月に開業した健診施設「DAIDO MEDICAL SQUARE」のプロモーションを開始した。本プロモーションでは、名古屋のランドマーク・ナナちゃん人形が、人生初の人間ドックを受ける様子を公開し、訴求を図る。広告は、5月28日まで掲出される予定。

実データ グラフィック DAIDO MEDICAL SQUAREの広告

実施目的は、ビジネスパーソンに向けたがん検診の啓発。目的設定の背景にあるのは、がん発症率が高い日本人の多くが、がん検診を受診できていない現状。名古屋市民も、特に40~69歳のがん検診受診率が低いと判明した。

同会 マーケティング・コミュニケーション管理室の服部奈緒美氏は、「日本人の2人に1人が、がんになると言われている一方で、2人に1人ががん検診を受診していない」と、その現状を話す。

「1人でも多くの人が自身のカラダに目を向け、がん検診を受けるきっかけをつくりたいと考え、本プロモーションを実施することにしました」(服部氏)。

掲出場所として選んだのは「名古屋駅 ナナちゃんストリート」。名鉄百貨店前にあり、待ち合わせ場所などとして認知度のあるナナちゃん人形は、これまでも浴衣や水着を着用したり、広告掲出場所としての活用が話題を呼んできた。

今回、ビジネスパーソンに健康を意識させるためにナナちゃん人形を活用できないかと考え、できあがった企画が、「働き続けてきた51歳のナナちゃん」。1973年の誕生以降、長年名古屋で愛されてきたナナちゃんを、誰よりも働いてきたビジネスパーソンと定義。ナナちゃんが人生で初めてとなる「人間ドッグデビュー」するという設定で展開される。

実データ グラフィック DAIDO MEDICAL SQUAREの広告

本企画を担当した、東急エージェンシーのクリエイティブディレクター 加部達彦氏は次のように語る。

「今回のプロモーションの対象となるのは、『働く人』を考えた健診施設です。そこで、いつも名古屋駅にいるナナちゃんを『働く人の象徴」として、人生初の人間ドックを受けてもらおうと決めました」(加部氏)。

さらに、こだわったのは、「見たことのないナナちゃんをつくること」だったと加部氏は続ける。

「あらゆる企業が服を着せる媒体だからこそ、差異化を図っています。今回は、レントゲン検査の結果を模した全身タイツによって、『カラダが透過するナナちゃん』に驚きを与える効果があると考えました。実際、全身タイツの展開図はかなり複雑で、骨と骨がちゃんと重なり合うかなど、細かいところまでこだわっています」(加部氏)。

写真 店舗・商業施設 ナナちゃん人形
高さが6m10cmあるナナちゃん人形。その分インパクトも大きい。

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スタッフリスト

企画制作
東急エージェンシー、キャンプ、ソアズロック
CD+企画+C
加部達彦
企画+C
高津颯真、辻村慶太、髙橋芳颯
AD
奥村翔
D
高柳新、いとうかいり
CG
刀祢平真吾、Yann Testu
AE
保母道孝、小北康平
PRプランナー
坂井慎

ECD:エグゼクティブクリエイティブディレクター/CD:クリエイティブディレクター/AD:アートディレクター/企画:プランナー/C:コピーライター/STPL:ストラテジックプランナー/D:デザイナー/I:イラストレーター/CPr:クリエイティブプロデューサー/Pr:プロデューサー/PM:プロダクションマネージャー/演出:ディレクター/TD:テクニカルディレクター/PGR:プログラマー/FE:フロントエンドエンジニア/SE:音響効果/ST:スタイリスト/HM:ヘアメイク/CRD:コーディネーター/CAS:キャスティング/AE:アカウントエグゼクティブ(営業)/NA:ナレーター




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