1974年に発足した「日本広告制作会社連盟」を前身とするOACは、広告やデザインに携わる企業や学校などが集まり、ビジネス交流や社会貢献活動に取り組んでいる。現在は正会員と賛助会員を合わせて約110団体が加盟する。
公益法人として、ボランティアを活動の柱としており、東日本大震災で被災した岩手県の三陸鉄道や大槌町を支援するカレンダー制作などに取り組んできた。「広告クリエイターとして、クリエイティブによって貢献してきた」と宇垣氏。社会課題の解決には多くの人の関心を集める必要があり、人の心を動かして解決策を提案する広告活動に通じていると指摘した。
50周年を迎えたOACは、会員社の拡大を図るため、加盟するメリットを増やす施策を推進する。全国の会員社のネットワークを活用する考えで、広告を制作したいクライアントの相談を受け、最適な会員社を紹介する施策を今年から本格的に開始する。宇垣氏は「クライアントが悩んだ時、真っ先に頼られる団体を目指す」と意気込みを語った。