「T型フォード車」発売で新聞広告を活用
ヘンリー・フォードは、自身が自動車を発明したわけではありませんが、ベルトコンベア方式の組み立て生産システムの導入と実用化に成功し、自動車の大量生産とその低価格化を実現しました。1908年に発売された「T型フォード」は、1927年の生産中止まで、20年間で1500万台以上生産されました。
また、彼はフランチャイズ方式の販売網をつくり、国内どこでも買える体制を確立しました。20世紀初めのアメリカは、電気・ガス・通信・鉄道・道路といった生活基盤(ネットワーク)が整備され、世界に先駆けて大衆消費社会を実現しましたが、自動車はその象徴のひとつでした。
フォードはT型フォード車の発売に合わせて、デトロイト周辺のすべての新聞に販売広告を出したといわれています。20世紀初めのアメリカは、新聞が国内各地で創刊され、発行部数が急速に伸びていた時でした。フォードが新聞というマスメディアに注目し、その効果に期待したのもうなずけます。
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