カフェ戦略で利用シーン拡大 日本マクドナルド、アイスコーヒーを4年ぶりに刷新

The NPD Groupのデータによると、2023年の外食市場におけるコーヒー・ラテの利用構成比は、アイスコーヒーが約24%、ホットコーヒーが約53%、ラテ類が約23%だった。一方、マクドナルドでは、アイスコーヒー約33%、ホットコーヒー約41%で、市場と比較してアイスコーヒーの利用が多い傾向となっている。

また、外食市場においても7~8月前後はアイスコーヒーがホットコーヒーの需要を上回っており、マーケティング本部ナショナルマーケティング部の亀井理華部長は「気温が上昇する前に準備できたので、より多くのお客さまに喜んでもらえるのではないか」と話した。

同社のアイスコーヒーは2008年に発売してから様々なこだわりを取り入れてきた。一般的には、ホットとアイスで使用するコーヒー豆は共通であることが多いが、同社はアイス専用の豆を使用。厳選した数種類の豆を、それぞれの良さを引き出すために焙煎度を変えてブレンドしている。淹れたてのコーヒーを氷に直接注いで冷やす「フラッシュブリュー製法」で後味のキレを生み出している。ドリップでは、温度や時間にこだわった専用マシンで約4分半かけて抽出することでコーヒー豆本来の味を引き出しているという。今回のリニューアルでは焙煎の度合いや抽出時のむらし工程を見直したことで、味わいのバランス向上やキレのあるおいしさを実現した。

5月21日には新テレビCMの放送を開始。今年2月に公開したプレミアムローストコーヒーのCMに続き、俳優の松田龍平氏を起用。CMでは扇風機や風鈴など夏を想起させる描写でアイスコーヒーの需要を喚起している。


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