「アリバイ広報」ではなく「伝わる広報」を目指し、限られたリソースで最大の効果を目指す 「自治体広報の仕事とキャリア」リレー連載(羽曳野市 辻村真輝さん)

Q1:現在の仕事内容について教えてください。

はじめに、羽曳野市のご紹介です。羽曳野市は、大阪府の南東部に位置し、人口は約10万7千人。市内には5つの鉄道駅や広域的な幹線道路を有しており、大阪市内まで30分以内でアクセスが可能で、大阪都市圏のベッドタウンとして発展してきました。

羽曳野(はびきの)という名前は、古事記・日本書紀に登場する古代の英雄ヤマトタケルの白鳥伝説に由来しています。没後、白鳥となったヤマトタケルがこの地に舞い降り、天高く飛び去った様子が「羽を曳くが如く」ということで羽曳野という名がつきました。

大阪唯一の世界遺産である百舌鳥・古市古墳群や、日本遺産に認定された日本最古の官道・竹内街道が市域を走っているなど、貴重な歴史資産を多く有しており、過去と現在を結ぶ歴史のまちです。


写真 風景 世界遺産である百舌鳥・古市古墳群

特産品であるぶどうは100年ほど前から栽培されており、昭和の初め頃は全国1位の収穫量を誇っていました。最近では大粒ぶどうの生産も盛んで、シャインマスカットも主力な特産品となっています。そのぶどうからワインの生産も盛んで、大阪府内には6つのワイナリーがありますが、そのうちの3つが羽曳野市に立地しています。


写真 特産品のシャインマスカット

写真 商品 ワイン

その他、関西で一番の収穫量を誇るイチジクや、当市の碓井地区が発祥の碓井豌豆(ウスイエンドウ)も特産品の一つです。また、130年の歴史がある食肉産業も盛んで、市内には新鮮なホルモンやハイクオリティなお肉を安く提供する焼肉店が数多くあります。羽曳野市は、神戸や京都、奈良のような有名な観光地ではありませんが、ご紹介したような観光資源と交通アクセスの良さが掛け合わさり、特別なポテンシャルを有するまちであると考えています。

私は、この羽曳野市の魅力づくり推進課長として、観光振興及び市の魅力創造・発信・向上に関する業務、ふるさと納税にかかる業務などを担当しています。

また、世界遺産・日本遺産に近接し、新たな観光・交流の拠点として位置づけた、築100年を超える古民家「旧浅野家住宅」の再生整備事業なども担当しています。

その他、直接の担当ではありませんが、全庁的にFacebook・LINEなど市公式SNSの発信やイベント企画などについてのアドバイスを行ったり、最近では「市の魅力なので」というとても素敵な理由で、部署の垣根を超えた様々な仕事が下りてくることが多くなってきました(笑)


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