「アリバイ広報」ではなく「伝わる広報」を目指し、限られたリソースで最大の効果を目指す 「自治体広報の仕事とキャリア」リレー連載(羽曳野市 辻村真輝さん)

Q4:自治体ならではの広報の苦労する点、逆に自治体広報ならではのやりがいや可能性についてお聞かせください。

自治体広報の苦労は、すべての住民に必要な情報を伝えなければいけないということです。高齢者や外国人など、それぞれに適した方法が必要であり、効果的なツールやアプローチに悩むことが多いです。また、予算や人員が限られているため、効果的な広報活動を行うリソースが不足しています。広報は特殊な業務であり、専門のスタッフや最新のツールを導入するための予算がもっとあればと日々感じています。

一方、「魅力発信・プロモーション」に関しては、オススメの情報を特定のターゲットに向けて発信できるため、全体のバランスを考えずに済む点がやりやすいと感じています。「これを推したい」という情報をタイミングを逃さずに発信することが重要です。

広報やプロモーションの業務は、住民や事業者と直接つながり、協働しながら地域の発展を支えることができる点が魅力です。今すぐ結果はでないかもしれませんが、人口減少社会の中で、選ばれる自治体になるためには欠かせない業務だと思っています。これに携われることを幸せに感じつつ、今後も目一杯楽しみながら取り組んでいきたいと思っています。

【次回のコラムの担当は?】

岐阜県瑞浪市 みずなみ未来部 シティプロモーション課 魅力発信係長の伊藤允一さんです。

advertimes_endmark


1 2 3 4 5
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事