クイックスタートシートで得た納得の勝利
――鈴木航さんは、実際に本書や講演会の内容をどのように役立てられていると感じますか。
鈴木航:まずは、「競合プレゼンクイックスタートシート」(書籍の付録)をしっかり使うことを意識しています。
実は、講演会後すぐに競合プレゼンがあり、プレゼン当日まで1週間というタイミングでメディアプランニングチームに話が来たのですが、あまりにも時間がなかったので、とにかくクイックスタートシートを使ってみることにしたんです。
営業の方にシートを書いてもらうと、「勝ち筋」の欄が埋まっていない状態だったのですが、営業やクリエイティブの担当者とコアアイデアを出すミーティングをしていて気づいたのは、具体の話をする前にまず「勝ち筋」を考えることが一番大事なのではないかということ。それによってこのシートが完璧に埋まれば、自然とやるべきことも明確になると感じました。
実際に「勝ち筋」を書いてから具体を決めていったところ、初めて声をかけていただいた案件だったにもかかわらず、競合プレゼンで勝つことができました。まさに納得の勝利でしたし、今まではこのシートをきちんと埋められていなかったことが敗因の一つになっていたのだろうと思いました。この考え方が全体に広まっていけば、会社の財産になると感じています。
現在は、プレゼン後にもクイックスタートシートを用いて、振り返りを行っています。納得の勝利を収めることができた場合も勝因分析をしておくことで、その後の仕事や次回のプレゼンで意識すべき部分を明確にでき、営業の方とも話し合うことができるんです。
鈴木大輔:クイックスタートシートにそのような使い方があるとは、発見ですね。かけた時間や体力の分、負けたとしても何かしらを得なければならないと考えています。そのために必要なのは、やはり振り返り。シートをそのように使っていただけて、本当にありがたいですね。
「競合を勝ち抜くための「もう片方のスキル」」バックナンバー
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