クイックスタートシートで得た納得の勝利
――鈴木航さんは、実際に本書や講演会の内容をどのように役立てられていると感じますか。
鈴木航:まずは、「競合プレゼンクイックスタートシート」(書籍の付録)をしっかり使うことを意識しています。
実は、講演会後すぐに競合プレゼンがあり、プレゼン当日まで1週間というタイミングでメディアプランニングチームに話が来たのですが、あまりにも時間がなかったので、とにかくクイックスタートシートを使ってみることにしたんです。
営業の方にシートを書いてもらうと、「勝ち筋」の欄が埋まっていない状態だったのですが、営業やクリエイティブの担当者とコアアイデアを出すミーティングをしていて気づいたのは、具体の話をする前にまず「勝ち筋」を考えることが一番大事なのではないかということ。それによってこのシートが完璧に埋まれば、自然とやるべきことも明確になると感じました。
実際に「勝ち筋」を書いてから具体を決めていったところ、初めて声をかけていただいた案件だったにもかかわらず、競合プレゼンで勝つことができました。まさに納得の勝利でしたし、今まではこのシートをきちんと埋められていなかったことが敗因の一つになっていたのだろうと思いました。この考え方が全体に広まっていけば、会社の財産になると感じています。
現在は、プレゼン後にもクイックスタートシートを用いて、振り返りを行っています。納得の勝利を収めることができた場合も勝因分析をしておくことで、その後の仕事や次回のプレゼンで意識すべき部分を明確にでき、営業の方とも話し合うことができるんです。
鈴木大輔:クイックスタートシートにそのような使い方があるとは、発見ですね。かけた時間や体力の分、負けたとしても何かしらを得なければならないと考えています。そのために必要なのは、やはり振り返り。シートをそのように使っていただけて、本当にありがたいですね。
「競合を勝ち抜くための「もう片方のスキル」」バックナンバー
このコラムを読んだ方におススメのコラム
タイアップ
-
インテージ・NTTドコモ
これまで以上の売上成長、話題化を図るプロモーション戦略とは?
-
スポティファイジャパン
Spotify広告のテレビCMを上回る効果! 資生堂が築いた若年層とのポジティブなつながり
-
MMOL Holdings
AIが解決するインターナルブランディング推進の壁とは
-
チェク・ジャパン
DX化における、効果的なデジタルマーケティング・デジタル広告とは
-
Mimi Beauty
Mimi Beauty×Glowdayzのタッグで実現韓国コスメ、日本市場における成功への道筋
-
プラップノード
「広報の成果が見えにくい」の解決にはゴールへの道筋の見える化を
-
ミニラクリエイティブ
“ポジショニングありき”が成功の鍵! 大ヒット商品に学ぶ、企業ブランディング
-
ジャパン通信社
“勝てる広報”は己を知ることから! 効果的なクリッピング術のコツ
-
Cyber AI Productions
撮影当日に即配信「極AIお台場スタジオ」が叶える新しい広告
-
トレジャーデータ
AIの活用で顧客体験が大きく変わる 進化を続けるトレジャーデータのCDP
-
フロンティアインターナショナル
「価値ある体験」をグループで生み出すフロンティアインターナショナルの原動力
-
ぐるなび、エプソン販売
ぐるなびとエプソンが飲食店で展開する「ミセメディア」 石川県と初の展開、1月15日から
-
ヒビノ、CHホールディングス
ヒビノとCHホールディングスが業務提携で融合 広告映像分野のトップを目指す
-
読売広告社 Pers
読売広告社、新ブティック「Pers」を結成 経営課題に多角的な「視点」で応える
-
RIGHTUP inc.
アスリート出身のクリエイターが活躍するRIGHTUP スポーツ関連に強み
-
フロンティアインターナショナル
フロンティアインターナショナル、企業理念を刷新 生活者の「未体験」を創造する企業へ
-
株式会社タノシナル
社員が没入! 心を揺さぶる「表彰式」成功のヒミツ
-
ユース・プラニング センター
今までのプレスリリース配信サービスと一線を画す Press Campが実現する“コスパ”の高いPR活動
-
ヒビノ/CHホールディングス
「バーチャルプロダクション」で映像制作にメリット ヒビノとCHの連携加速
-
Hakuhodo DY ONE
「サステナブルなマーケティング」がもたらす持続的な成長のあり方 Hakuhodo DY ONEが研究発表
-
Uber Japan
Uber Eatsユーザーへのサブウェイ限定商品の認知を引き上げたUber広告の実力
-
オン・ザ・デスク・インターナショナル
「広報クリエイティブ」の専門家集団がつくる 高クオリティ広報誌の訴求力
-
TikTok for Business Japan
花王のヘアケア事業が躍進 変革における市場戦略とTikTok重視の背景