部位の下に書かれた“抑え”のコピーも、部位ごとに異なる。それぞれ商品を訴求する内容で「焼肉の力を借りて、たれの広告をしています。」「この広告で焼肉モードになったあなたに。」「ここで一句。二代目やお肉飛び込む たれの音」などと記載した。
「当初は統一した文章を想定していましたが、せっかくなので商品紹介も種類多く、面白くしようと、スタッフと話しながら進めました」(戸川さん)。
部位には「シビレ」「ザブトン」「シマチョウ」といったマイナーなものも。
「牛一頭を網羅できるようにバランスよく部位を並べています。それぞれのコピーを考えるのが大変で、メモを片手に焼肉店で実食して頭を捻りながら考えました。広告のデザインも背景を白地にして焼肉店の空間を、文字は手書き文字の短冊メニューのトーンをイメージしています」(読売広告社 コピーライター/プランナー 肥後晶さん)。