「Fビレッジ」は、なぜ人を惹きつけるのか? ファイターズ・前沢賢常務取締役から学ぶ、新時代のスポーツとマーケティング

“play”が人を惹きつける

――スポーツを起点としたFビレッジのようなまちづくりに可能性を感じました。

前沢:ありがとうございます。日本には公園がたくさんありますよね。ただ、面白い公園はあまり多くない。なぜだと思いますか。

――コンセプトが面白いということから始まっていないからでしょうか。

前沢:そういうことです。緑化から始まっているのです。綺麗に緑を埋めていくということが面白いということよりも先なのです。Fビレッジも公園です。実際、エスコンフィールドは公園の中にあります。グリーンはあった方が良いので当然取り入れていますが、Fビレッジはスポーツや食からスタートしています。何が主体になる公園なのか、が重要なのではないでしょうか。

おそらく、日本の公園も、「この公園にはすごくお洒落なカフェとかピザ屋さんがあった方が、絶対公園の価値が上がるから、そうしていこうよ」と言った飲食の人が主体であれば、公園も変わるのではないでしょうか。

アメリカは公共の場でお酒を飲むことは禁止されています。飲み歩きはできないのです。しかし、日本では公園でお酒を飲むことにおいても問題はない。お花見の時はお酒を飲んでいる。外国人はびっくりしていると思います。公園でお酒を飲み、子供たちがいる前でもお酒を飲んでいるのに誰もなんとも思っていない。でも、そこは日本人なりの秩序があるから成立するのです。そのような良い文化があるので、活かすべきだと思います。


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