Whatとは、「ベネフィット(便益)」と「RTB」の組み合わせだ。
便益とは、読んで字の如く、「便利で利益になること」である。ターゲットの課題に対して、一番リターンが大きそうな仮説。
- 一番売れそう
- 一番話題になりそう
- 一番ダウンロードされそう
- 一番有名になりそう
- 一番ブランド価値が向上できそう
RTBとは、Reason to believe = 信ずるに足る理由。
なぜ、その企画が一番効率が良さそうなのか?
・最近話題の時事ネタを盛り込んでいるから
・他社の類似事例でも成功しているから
・成功しているメソッドを踏まえているから
・成功したことが何度もあるから
つまり、
「この企画がいちばん効果的だ。なぜなら〜だから」の組み合わせの中で最高と思われるものを、淡々と出せば良いのだ。
「なんだ、当たり前の話じゃん」と思われた方も多いのではないだろうか。
この当たり前が、きちんとできていないから、独りよがりの案に見えるし、人は人前で話すのに緊張し、プレゼンが怖くなったりとちったりする。とちったってぜんぜんいいのだ。こちらは、あなたの課題に応える最高の企画を持ってきたわけで、それを淡々と説明しているだけだ。
②「友達へのサプライズプレゼント」と思え
ここまで、プレゼンはHowじゃなくてWhoとWhatがまず大事だよ、と言う話をした。
では、How=見せ方や技術は、はたして必要ではないのか?
ある程度は必要だよね、というのがぼくの答えだ。
なぜかというと、「一番効果の高いWhat =ベネフィット+RTB の組み合わせ」というものを客観的に証明できない場合があるからだ。マーケターやコンサルは、定性インタビューやA/Bテストで証明できるが、クリエイティブや新規事業は、「たぶん一番いいと思うッス」という主観が混じらざるを得ない。そこはHowで埋める必要がある。
最近、ぼくのプレゼンを聞いた人はこう言ってくださる。
「中村さん芸人みたい。ついつい面白くて聞き入ってしまう。他の人にプレゼンされても面白いと思わなかった企画が、俄然面白く感じました」
そう。
ぼくは苦節ン十年、鼻ちょうちん問題を改善し、Howも会得し、面白そうなプレゼンができる身体になって帰ってきたのだ!!
では、お教えしよう。
Howのレベルを上げるコツは……。