「メチャメチャ面白いことを考えたので、あなたなら絶対喜んでくれると思います。発表します発表します!あー楽しみ!」と、友達や恋人にサプライズプレゼントをあげるような気持ちでしゃべろう。
きみたちは、友達や恋人と日常的なコミュニケーションをとるときに、緊張してとちることがあるか?
ムダに構えて、相手を尊大に捉え、過大評価して、言葉を選び、失敗しないように、うまく淀みなく話そうとするから緊張する。
もうきみはすでに、相手の気持ちや課題感を理解・共感できており、それに応えるための最高のプレゼントを用意してきたのだ。
カッコなんかつけずに、きみが最高だと思うものを、友達に伝えるように、誰よりもワクワクして面白そうに話せばいいのだ。
「中村さんは、アイデアを話しているとき、ひときわ声が大きいですね」
と言われたことがあるが、自分が最高だと思ってワクワクしているアイデアを、つまらなそうに話す奴がいるか?
こちとら棺桶に片足つっこみはじめたアラフィフだが、あなたに最高のプレゼントをあげられると思ってときめきながらプレゼンしているのだ。こんまりが片付けながらときめくド変態であることと同様、他所様の広告考えて勝手にときめいているド変態である。
自信がないのは、自分で話す内容にワクワクしていない。つまり、Howの前、WhoとWhatがきちんと準備できていないからなのだ。いきなりコミュニケーションスキルを上げようと思わず、自分をそのままぶつけるのが最も効果が高い。ウソがないからだ。
相手のガードを下げ、「あれ、この人こんなに自分のことを知っててくれたっけ」と、相手とのシンクロ率を上げるために、目線を近づけていく、緊張をしない間柄でいるくらいのことができれば、あとは中身だけだ。
同様に、パワポやkeynoteの「発言者ノート」に話す内容を台本として書いている人がいるが、あまりそれで魅力的なHowになっている人を見たことがない。それより「細かい部分は抜けてしまっても、自分の言葉で話す」ことのほうがよっぽど効果が高い。
迂闊鬼十則の143
プレゼンは、Howではなく、WhoとWhat
迂闊鬼十則の144
「友達へのサプライズ」と思ってプレゼンせよ
※3回予定だった連載、好評のため伸びました。
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