全社員で運営し記事数4万本超、クラスメソッドのオウンドメディア

エンジニアに指名で仕事依頼も

同メディアは営業ツールとしても重要な役割を担っている。メディアを通して、技術力の確かさや常に研鑽を続けている姿勢が視覚化されることから顧客の信頼を得ることはもちろん、記事をきっかけに依頼がくることも珍しくない。仕事を進めるうえで、顧客に技術的な説明をする際にも役立っているという。

「エンジニアへの指名で仕事が決まることもあります。4万本以上の記事がたまっていることもありますが、特にAWSの技術情報を調べると、当社のメディアの記事が上位に表示されることが多いのです」(土肥氏)。クライアントはもちろん、同業他社やエンジニアにもよく読まれており、「参考にしています」と声をかけられることもあるという。「採用の際にも役立っています。特にエンジニアの方で当社のメディアを読んだことがないという人は少ないと思いますし、当社とマッチングするかどうかの判断材料にもしてもらっています」(土肥氏)。

2011年から全社員でメディアをつくる体制と文化を築きあげ、今では会社の資産となった。記事執筆の文化が根付き、意欲的な社員が増えたからこそ、プレッシャーを感じている社員へのフォローが今後の課題だ。

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広報会議2024年6月号では、「オウンドメディア 企業の“リアル”を届ける 距離感が縮まる広報戦略」と題した特集も展開しています。オウンドメディアの潮流や現在地、丸井グループやカルビーをはじめとした企業事例なども紹介しています。

ぜひ、本誌を参考に、自社のオウンドメディア制作に役立ててください。

広報会議2024年6月号

写真 書影 広報会議2024年6月号
  • 特集
  • オウンドメディア
  • 企業の“リアル”を届ける
  • 距離感が縮まる広報戦略
  • GUIDE
  • 顧客と持続的に関係を構築できる
  • オウンドメディアが再注目される理由
  • 鷹木 創 テクノコア代表取締役
  • 座談会
  • 元オウンドメディア編集長対談
  • 企業が陥りやすいポイントへの対処法を解説
  • 大槻幸夫 × 藤原尚也
  • CASE1
  • 丸井グループ将来世代に向けた発信で
  • 共感醸成し「協業・共創」目指す
  • CASE 2
  • カルビーへの愛着を醸成
  • 社内を巻き込み、note運用4年目へ
  • TOPICS
  • 東洋紡がオウンドメディアを開設
  • まず大切なのは“社内理解”を得ること
  • TOPICS
  • 開設から16年続く「ばね探訪」に聞く
  • 持続的な運営のポイントとは
  • TOPICS
  • 1カ月で50記事の公開へと導いた
  • ログラス広報担当のサポート術に迫る
  • TOPICS
  • 「ぽぽちゃん生産終了」本音綴ったnote
  • 共感が呼び1200スキ以上集まる
  • TOPICS
  • 工芸品の魅力伝える「中川政七商店ラヂオ」
  • 企業ブランディング起点でリスナー来店の動線に
  • CASE 3
  • 投資家、求職者、足場への無関心層など
  • 各ステークホルダーに記事を届けるASNOVAの工夫とは
  • CASE 4
  • 「リハビリ体験記」ほか生活密着の切り口で
  • 理学療法士の普及とプレゼンス向上
  • CASE 5
  • 「世の中が知りたいこと」起点の企画で
  • 立命館大学と社会つなぐ架け橋に
  • 明確なロードマップを描き成功へ導く
  • 成果を出すまでの5ステップ
  • 中川順司 Faber Company
  • DATA
  • 担当者117人に聞いた
  • オウンドメディア運用の現状

ほか

 

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