動画が公開された5月21日は「対話と発展のための世界文化多様性デー」。文化の多様性の価値をより深く理解し、その保護と発展、文明間の対話を促進させることを目的として、2002年にユネスコによって制定された。同取り組みは視覚障害者が一方的にエンパワーメントされるというストーリーではなく、メークスタッフ自身も、視覚障害者との対話を通して五感への気づき・発見があったことから、この日の公開に至ったという。
CDを務めた阿部広太郎氏は、2017年からダイアローグ・ジャパン・ソサエティのコンテンツに携わり、ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」のコピーライティングを担ってきた。
「『鏡を使わないメークレッスン』という画期的な方法は、出会いと対話から生まれました。スキンケアやメークを通して、自らの手で、自分の状態を知り、自分自身の心地よさをかたちづくる。『そもそも人はなぜメークをするのか?』という問いに対して、現場でのたくさんの笑顔が答えであり、映像にして届けることができて本当に良かったです。異なる文化を持つ多様な人同士が出会い、対話することによって生まれるイノベーションの可能性を感じていただけたら嬉しく思います」(阿部氏)。
創業100周年を迎える2029年のビジョンとして、「We Care More.」(世界を変える、心づかいを。)を掲げ、「私と社会の可能性を信じられる、つながりであふれる社会」をつくることを目指すポーラ。同社は、手が荒れた妻のために創業者の鈴木忍氏が独学でハンドクリームをつくり贈ったことを起源としており、“手でケアする” 「鏡を使わないメークレッスン」は“手をケアする”という創業の想いにも繋がる。この取り組みを通して、障害の有無に関わらず美容を楽しみ、一人ひとりにとって自分自身の可能性を広げるきっかけになることを目指したいとしている。
スタッフリスト
- 企画制作
- 電通、電通クリエーティブキューブ
- CD、C
- 阿部広太郎
- AD
- 高橋理
- D
- イースピン
- CP
- 劉栄俊
- P
- 稲川真矢
- 監督、撮影
- 市川丈司
- 撮影助手
- 西垣悟