DEAN & DELUCAのオウンドメディア、「共感」重視でクリエイター選定も

フリーペーパーからウェブへ

前身となったのは、15年程前に発行していた「DEAN & DELUCA NEWS」というフリーペーパーだ。商品のつくり手の思いやレシピ、『全国の蕎麦』などの食材にフォーカスした特集を編んだ。それらをアーカイブとしてウェブにも掲載したところ、アクセス数がぐんと伸びたという。

「特に好評だったのがレシピです。ディーン&デルーカの商品は日本ではなじみのない食品が多いことや、『ディーン&デルーカのお惣菜やドリンクを自分でもつくってみたい』という方も多く、レシピの需要が高いことが分かりました」。そう語るのはコミュニケーションデザイン室の菅野幸子氏。媒体を変えても価値のあるコンテンツを提供すれば顧客がついてくることが分かってきたのだ。

同メディアの制作はほとんど内製。携わるのは、深い共感と理解、そしてそれを表現する技術を持った個人のライターやカメラマンたちだ。

「クリエイターの方と一緒につくり上げていくことを大切にしているので、最初はわたしたちが大切にしている価値観や関わってくださる皆様との対話からはじめます。それから、どんな企画なら共創できるのかと口説き続けて、10年越しに参画してくださった人もいるんです」(菅野氏)。


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