過去15年で最大売上の新ブランド キリンビール、文化保全活動が販売増に貢献

キリンビールは、「ビールを飲む喜びを広げてくれた『日本の風物詩』を守り、そこに集まる人々の笑顔を未来につなげていきたい」として、同施策をスタート。同商品の購入(350ミリ缶1本=0.5円)や、特設サイトへのアクセス時に1日1枚無料で付与される「晴れ風コイン」(1枚=0.5円)を通じて各自治体に寄付できる。

寄付金は環境整備や育成管理などの保全活動に使用される。4月2日にスタートした第一弾の桜の保全活動は目標金額の4000万円を達成。発売1カ月で目標額の約9割を超えたという。

日本の風物詩を保全する寄付活動が共感を呼んだ「キリンビール 晴れ風」

キリンビールは、この取り組みが多くの人々の共感を生み、売上につながったとみている。缶に記載した二次元コードから「晴れ風ACTION」の専用サイトを閲覧できるようにするなど、取り組みを周知するための工夫を凝らしたことも奏功。参加者からは「桜を守る活動を応援したい」「毎日楽しく参加している」など好意的な意見が多い。第二弾として花火大会の支援活動を7月15日より開始予定だ。

広報担当は「これからも『晴れ風』を通じてビールカテゴリーに新しい風を吹かせ、さらなる市場の魅力化・活性化を推進したい」と意気込みを語った。

同社はこれまでも被災地の支援や文化の保全のために商品販売を通じた寄付活動を行っている。2016年には熊本地震の被災地復興支援策として「47都道府県の一番搾り」の一つである「一番搾り 熊本づくり」の一部売上を寄付。2020年には火災が発生した沖縄県の首里城の復興支援のために「キリン一番搾り生ビール」の首里城復興応援デザイン缶を販売した。

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