Jストリームは「社内広報の動画活用に関する調査」を実施し、その結果を5月27日に発表した。調査対象は会社員(自営・公務員は除外)の社内広報担当者もしくは社内広報利用者である20歳~59歳男女。有効回答数は1200となっている。
社員に向けたトップメッセージの発信や多拠点を有する企業での拠点・店舗紹介、社内イベント情報の提供など、様々な目的で社内広報が実施されており、現在その手法は紙の社内報やメールなどに加えて、社内ポータルサイトや社内SNSでの展開が広まっている。
本調査は、社内広報の実施手法の実態とその課題、動画の活用によって解消しうることを明らかにし、より満足度の高い社内広報を実現するために社内広報利用者と担当者双方のデータを得ることが目的となっている。
約4割がメールで社内広報を実施
社内広報の実施方法(複数回答)
社内広報の実施方法についての質問では、「メール」という回答が41.9%で最も多く、「社内報などの印刷物」(35.7%)が続いた。動画活用については、社内ポータルサイトでの掲載が21.2%、社内サーバーでの掲載が18.3%と2割前後という結果になり、これは2018年に実施した調査と比べると1割程度増加しているという。また、社内SNSでの動画活用は10.7%という結果であった。社内広報における動画活用はまだ多いとは言えないが、活用する企業は増えていることが見られた。
月10回以上閲覧している利用者は18.6%
社内広報を閲覧する頻度(単一回答)
社内広報の「発信」と「閲覧」の頻度に関する質問では、担当者が月10回以上発信しているのは43.5%であったのに対して、月10回以上閲覧している利用者は18.6%にとどまっており、いかに閲覧をうながすかは課題となっている。
閲覧頻度が上がるほど満足度も上がる
社内広報についての満足度については、回答者全体における「非常に満足している」「満足している」の合計は37.3%であった。その内訳をみると、月10回以上閲覧している利用者の満足度は50.5%、月3回~10回未満閲覧している利用者の満足度は37.2%、月3回未満の閲覧数の利用者は33.3%と、閲覧頻度が多い人ほど満足度は高い傾向があった。また、動画を活用した社内広報においても同様の傾向は見られている。
「社内広報の動画活用に関する調査」ではほかにも、「社内広報を閲覧するタイミング」「役に立つコンテンツ/最も役に立つコンテンツ」「動画の良いと思う点」などの調査結果も発表している。