「ワケあり区、足立区。」始動 マイナスイメージを逆手に

東京都足立区は、区のマイナスイメージを払拭するため「ワケあり区、足立区。」をキーワードにシティプロモーションを開始した。同区は5月28日に足立区千住旭町にある東京電機大学にて「足立区マイナスイメージ払拭プロモーション発表会」を開催。発表会には、足立区出身のお笑いタレントであるマシンガンズ滝沢秀一も登壇した。

足立区の刑法犯認知件数は、ピークであった2001年の1万6843件と比較すると2021年には3212件と8割減少。調査によると区民からのイメージも「治安が良い」と思う人の割合が当時の11%から59.5%に上昇しているという。

しかし、区外在住者で「足立区が治安が良いと思う」と答えた割合はわずか7.4%にとどまっており、区外からのイメージは依然として改善していないという課題があった。そこで、現在の足立区と区外から持たれているイメージとのギャップを解消し、根強く残るマイナスイメージを払拭するため、マイナスイメージを逆手にとった「ワケあり区、足立区。」をコピーとして打ち出したプロジェクトの実施に至った。

「ワケあり区、足立区。」をコピーとして打ち出したポスター。

プロジェクトの始動にあわせて足立区は、足立区で活動している人のインタビューや区の取り組み、特徴などを紹介する「ワケあり区、足立区」特設サイトをオープン。また、6月からは、「ワケあり区、足立区。」をコピーとしたポスターを北千住駅構内や鉄道車内広告として掲出。SNS発信も行い、本格的な区外へ向けたシティプロモーションを行っていくという。

「足立区マイナスイメージ払拭プロモーション発表会」では、足立区のリアルな“今”と今回のプロモーションに至る経緯の説明があった後、マシンガンズ滝沢と足立区シティプロモーション課長の栗木希氏とのトークセッションを実施。

「足立区マイナスイメージ払拭プロモーション発表会」では、足立区出身のお笑いタレント、マシンガンズ滝沢秀一が区の職員とトークセッションを行った。

足立区が治安改善のために取り組んでいる、まちをキレイにすることで犯罪を抑止する「ビューティフル・ウィンドウズ運動」や、給食を美味しくすることで食べ残しを削減するといった取り組みについて聞いた滝沢は、「足立区大丈夫?って言われるけれど、良い面がたくさんあって頑張っている人がいる」「足立区は未来に向かう区だと思う」などと述べた。

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