「社内報」のアイデア、組織の課題に合わせてコンテンツの切り口を変えるには

従業員やその家族に情報を届ける手段として定番の「社内報」。しかし「なかなか閲覧率が上がらない」という悩みも聞かれます。コンテンツを目にとめてもらうため、「驚きや発見がある」「参加したくなる」ような切り口を加えられないか、また組織の課題解決につながるような工夫を施せないか。下記のお悩み別コンテンツ例を参考にしながら再点検してみてください。

※本稿は、5月31日発売の『広報会議』2024年7月号「社内コミュニケーション」特集の転載です。

 

Q自分の考えや意見を率直に言い合える風土をつくりたいです。

コロナ禍で学生時代を過ごした新入社員も仲間入りし、キャリア採用者も増えてきています。従業員の世代間ギャップが気になっています。

広報コンテンツのアイデア

◎世代の異なる従業員による座談会(参加者の年代を幅広くし、仕事のみならず人生の話にも及ぶ内容にすることで、多様な価値観に気づける機会に)

◎自社技術が使われている場所クイズ(こんなところにも自社の技術が使われ、役立っているんだという事例・歴史・関連の豆知識などは、新しく入社した人にとっては新鮮)

◎モチベーショングラフ付き社員ロングインタビュー(人生での出来事、モチベーションの変化などを折れ線グラフにしてもらうと、挫折や挑戦の体験も聞きやすい)

 

Q誇りをもって業務に取り組めるようにしていくことが課題です。

経営トップが変わり、新たな事業も生まれています。変化を続ける会社の方針をしっかりと伝え、従業員の不安を解消していく必要もあると思います。

広報コンテンツのアイデア

◎従業員の質問に経営トップが回答(社員アンケートで質問を募集し、トップの考え方や人柄が伝わるように)

◎新規事業部員の1日を密着レポート(潜入取材する構成にすると、読者目線で新規事業を理解しやすくなる。グループ会社の紹介でも有効)

◎社外のステークホルダーの声を取材(会社への評価や提言、共同開発で苦労したことなどを取材。新規入職者が取材を担当し研修要素を高めても良い)

 

Q新しい働き方に関する制度の浸透をはかっています。

男性育休など、制度に反対する人はいませんが、説明会だけではどう制度を活用していいのか、十分に伝わらず、戸惑っている様子も見られます。

広報コンテンツのアイデア

◎トップやリーダーの本気のメッセージ(本気で新制度を導入していくことを伝えるコンテンツ。トップと若手従業員の座談会やリーダー同士の対談など、インタビュー以外の形式も)

◎様々な職種で男性育休の事例を掲載(育休取得者に加え、上司や同僚、家族の声を載せるなど育休後のメリットを示す)

◎制度の使い方を漫画で伝える(硬い内容こそ、4コマ漫画やイラストなどを活用。イラストが得意な従業員に参画してもらうのも良い)

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『広報会議』7月号は「社内コミュニケーション特集」。多様性ある組織で一体感を高める方法について、事例や専門家が解説しています。詳細はこちら

 

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