電通を早期退職した40~50代の個人事業主らで構成される「ニューホライズンコレクティブ」は5月28日、早期退職者支援の枠組み「ライフシフトプラットフォーム」の活動報告と、新プロジェクトの記者発表会を行った。これまでの取り組みを基に、単一の組織に依存しない主体的な生き方として「ライフプレナー」という概念を提唱した。
「ニューホライズンコレクティブ」共同代表の山口裕二氏。
ライフシフトプラットフォームは、人生 100 年時代のキャリア自律を支援することを目的とした取り組みで、2021年1月に発足。初回は電通の早期退職者約200人を対象に、参加者と業務委託契約を結んで一定の固定収入を保障したほか、学習機会やチーム作りなどの機会を提供した。
2023年からは、同様の取り組みを一般企業に向けても実施。一般企業と契約を結び、早期退職者だけでなく定年退職者、副業・兼業、休業者などにも対象を拡大している。これまで、大手企業を中心に14社の約30人が参加した。
活動報告では、初回の参加者に実施したアンケートや、これまでの活動内容を基に、ライフシフトを実現するために必要な要素を説明した。同社の共同代表の野澤友宏氏は「1つの組織に依存しすぎることなく、新しい仲間と関わりながら主体的に『出番』を作り続けることが必要」とした上で、新たな生き方として「ライフプレナー」を提唱。
「ライフプレナー」を発表した共同代表の野澤友宏氏