尾澤氏は「私たちが特に評価した点は、ブランドらしさでした。『悲劇のミュージカル』では、Koalaらしさをユニークに表現していただきました。ゾンビにかじられても、一日がどんなに大変でも、マットレスで眠れば幸せになれる。そのような人間の本質や、ドキッとするような表現が評価につながっています」とコメント。
加えて、「皆さまには私たちにはないフラットな視点、新しい切り口で表現していただき、応募作品の審査はとてもワクワクするものでした。これからも楽しみにしています」と期待を込めた。
最後に審査過程を振り返りつつ、総評を述べたのは最終審査員の眞鍋海里さん。審査員が最も期待しているのは、BOVAの審査基準のひとつでもある「今までのクリエイティブの常識を突き破る“鋭さ”」であると強調した。同時に、「広告そのものの価値を高める表現になっているか」という視点を大事にしてほしいと呼びかけた。
総評を述べた最終審査員の眞鍋海里さん。
「オンラインはどこまでもアイデアを詰められるフォーマット。まだ見たことのないような表現にチャレンジして広告の新しい可能性を広げていってほしいです。自分自身も含め、常に“この表現が広告全体の価値を上げられているか”という視点を誰もが常に持ち続けていくことが大切ではないかと思います」(眞鍋さん)。
次回、第12回「BOVA」の課題は月刊ブレーン2024年11月号(9月30日発売)にて発表される予定だ。