――この先の20年間において、どのような変化が起きるか、どのような変化を起こすべきかについて、下記からテーマをひとつ選び、そのように考えた背景について、教えてください
- マーケティング: チャネル・流通・購買、消費・利用、および広告、メディアビジネス)
- クリエイティブ: 商品・プロダクトなどのサービスデザイン、コミュニケーションにおけるクリエイティビティ
- テクノロジー: マーテク、アドテクに限定せず、社会や個人の活動全体の可能性をひらき、生み出すもの
- サステナビリティ: 狭義の環境問題に限定せず、社会や個人の活動全体を維持改善していくもの
メディアビジネスがいま大きなパラダイムシフトを迎えています。この20年間は無料広告モデルによるネットメディアが、SNSを含むプラットフォームを利用して成長してきましたが、今後は有料モデル、もしくは有料+無料モデルに大きく舵を切ると思います。無料広告モデルのメディアの多くは淘汰されるでしょう。
また、これまでのマスメディアは規模が激しく縮小し、残ると思います。メディアは仕事に活かせる情報や、趣味嗜好に合った情報を届ける中小規模のものが多様に存在し、それぞれのエコシステムを形成するでしょう。大きな話題は生み出しにくいけれども、今よりむしろ健全で落ち着いたメディア空間になると思います。そんな変化が起きるし、そんな変化を起こすべきです。
境治さんのAdverTimes.コラム
『ビデオコミュニケーションの21世紀〜テレビとネットは交錯せよ!〜』
テレビとネットを舞台に、映像がどう進化しようとしているのかを最新事例をもとにレポートします。マーケティングの話も織り交ぜながら、映像の中身、クリエイティブの動向にも迫ります。