接客や問診を担うAI社員 OWNDAYS、アバターで温かみあるDX推進

ヒアリングはAI問診社員、店舗スタッフ、顧客の3者で実施。AI社員に話しかけることで回答を得ることができる。回答内容を基に選んだ眼鏡を顧客に試着してもらう流れだ。アバターと会話する形式にしたのは、親しみやすさを重視した結果。重村氏は「機械のボタンを押すだけでは判断が迷う人もいる」と話す。アバターは穏やかな口調と柔らかい声が特長だという。

AI接客社員「アイ・ランドルト」は店舗に設置されたモニターを通じて対話を行うAIアバター。レンズの納期や視力測定に関する質問に回答できる。混雑時でも顧客自身で必要な情報を得ることができ、人手不足を補うことが可能。問診社員と同様、英語や中国語にも対応している。今後も機能拡充を予定しており、顧客の輪郭に合わせた商品提案やバーチャル試着などができるようになるという。対応言語も増やし、より多くのインバウンドに対応する考えだ。

AIアバターの造形は生成AIによって作成。モデルとなった実在の人物は存在せず、親しみが持てるデザインなどを要望したところ、生成されたという。実際の運用結果を踏まえ、デザインの変更など改良を加えていく方針。コラボ商品の販売に合わせた人気キャラクターによる視力測定などを検討している。

AI営業管理職「OWNDAYS BRAIN」は、同社の販売データや専門知識を学習したAIチャットボット。スタッフが疑問に思ったことを入力すると回答を得られるため、上司への確認やマニュアルの閲覧にかかる時間を大幅に削減できる。4月に開催された社内イベント「OWNDAYS SUMMIT」の管理職総選挙で登場した「AI-AM(アイアム)」というAI社員の知識基盤を組み込んでいる。

重村氏は「眼鏡は半分医療で半分商売」とし、機械的になりすぎず、温かみのある店舗DXを推進する方針を示した。将来的にはAI接客社員とAI問診社員を全店で導入したい考えだ。

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