「どうしたいか」を考え、定義することが最大のポイント(藤村厚夫)

――この先の20年間において、どのような変化が起きるか、どのような変化を起こすべきかについて、下記からテーマをひとつ選び、そのように考えた背景について、教えてください

  • マーケティング: チャネル・流通・購買、消費・利用、および広告、メディアビジネス)
  • クリエイティブ: 商品・プロダクトなどのサービスデザイン、コミュニケーションにおけるクリエイティビティ
  • テクノロジー: マーテク、アドテクに限定せず、社会や個人の活動全体の可能性をひらき、生み出すもの
  • サステナビリティ: 狭義の環境問題に限定せず、社会や個人の活動全体を維持改善していくもの

これら4つについて、高い解像度で語ることはできませんが、いずれにもAIが大いなる影響を及ぼします。

その点で、ふたつめの設問に述べたように、「定義」そのものが刷新されると考えるべきです。「どうなるか」ではなく「どうしたいか」だと思います。

以前であれば、それをするための資金や人材の有無が重要でした。2000年にネット専業メディアを起業した際に、準備として資金、サイト構築のためのエンジニア、各種サーバー、そして、編集者を掻き集めなければなりませんでした。

これからは、その多くをAIとクラウド化された各種サービスがこなしますので、「どうしたいか」を考え、定義することが最大のポイントになります。


藤村厚夫さんのAdverTimes.コラム

『藤村厚夫のメディア地殻変動』

メディアは”モノ”からデジタルへと移行し、スマートフォンの登場でコンテンツの創り方や配信、消費の仕方が大きく変化しています。1記事や1曲とコンテンツ消費の単位は小さくなり、情報発信が手軽になりました。広告もデータを活用したターゲティングが行われるようになり、マーケターには新しいメディア環境に対応した戦略が求められています。変わらない本質と未来の変化について、事例とともに解説します。

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