そこで同社は吸汗速乾機能が特長のエアリズムセットを夏パジャマとして訴求する。メンズは今年からメッシュ素材になり通気性が向上。ウィメンズはユニクロが開発した360度伸びる「ウルトラストレッチ」で身体を締め付けにくい仕様となっている。
国内約800店舗で実験動画やPOPを展開する。動画は9月頃まで公開する予定。ほか、不要になったTシャツを店頭で回収する「RE.UNIQLO」の取り組みを通じて、夏パジャマの新習慣を定着させる。今年はインバウンドも加速しているが、海外ではセットアップのパジャマを着る文化がないケースも多く、現状では日本人をターゲットとする。エアリズムは通年商品だが、冬には別の商品も訴求し、ニーズに合わせて使い分けてもらう考えだ。
今年の夏は猛暑が予想されており、エアリズムの需要が特に高いとみている。速乾性を強みとする競合商品は増えてきているが、グローバル商品本部ジャパンマーケティング部の古宿瑠美部長は「なめらかな着心地や吸汗速乾性の両立が強み」とエアリズムの優位性を強調。機能性に対する手頃な価格も差別化のポイントだとしている。古宿氏は「夏パジャマへの衣替えで快適な睡眠を実現したい」と意気込みを語った。
エアリズムは2012年に発売。春夏用機能性インナー「サラファイン」と「シルキードライ」を世界共通ブランドに統一して誕生した。極細の繊維で空気のリズムを整えるというコンセプトで、肌さわり、涼しさ、速乾性などを強みとしている。