悲観的なキーワードが目立つ[日本]
「日本の将来イメージは暗い」の項目は昨年の調査では43.7%。昨年より3.7pt減少しているものの、依然として8カ国内では突出している。コロナ禍前の暮らしを取り戻しつつある一方で、相次ぐ物価高などの新たな生活課題が生まれていることも、日本の生活者に将来を悲観的にとらえさせるのではないかと分析している。
[中国]は「仕事を第一に考える」で1位
中国では、「家庭生活よりも仕事を第一に考える方だ」という項目で1位となった。ネット声優(アマチュア声優がインターネットを中心に活動する)、犬の散歩代行などの新たな職業の出現や、副業に従事する人たちが増えていることも「仕事を第一に考える」という意識の高まりを反映しているのではないかと分析する。
自由が欲しい[タイ]
タイでは政治経済の不透明さに民意を示しても反映されづらいことから「期待してもしょうがない」といった諦めを生活者が抱えているようにみえるとして、自由に自分の意見を表明したい、お金の苦労から解放されたい、家族と楽しく暮らしたいといった欲求が「自由」を欲するスコアに反映されているのではないかと推察している。