電気代高騰を逆手に取る戦略 「町の電器店」の省エネ施策

「省エネは目で見て体感するもの」と話す弥永店長。季節商品として訴求している除湿器には、電気代を可視化するための電力量計を備え付けており、消費ワット数が一目で把握できるようにしている。

今年はエコキュートを導入した人に対して、国から補助金が交付される「給湯省エネ2024事業」が省エネ需要を加速させている。同店では口頭やチラシで情報発信を行っており、特に前回の購入から10年以上が経過している顧客に対して積極的に提案。補助金効果も手伝い、4~5月は約7台を販売。昨年は1年間で約12台だったことから、好調な伸びを見せている。

九州電力が発表した7月請求分の電気料金は前月比で450円の値上げになるが、同店によると、値上げ前の現段階では負担増を実感している顧客は多くないという。7月以降は実感する人が増えるとみているが、エアコンの設置工事などで繁忙期を迎えるため、顧客訪問や来店客の対応を通じて早めの買い替えを推進する考えだ。

国の補助金事業でエコキュートを訴求する「ライフテクトヤマグチ」の山口社長


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