電気代高騰を逆手に取る戦略 「町の電器店」の省エネ施策

エコキュートの普及が進む沖縄

電気温水器からエコキュートへの買い替えが進んでいるのは沖縄市の「ナカマ家電サービス」だ。同店は沖縄三菱電機と共同で、電気温水器を10年以上使用している顧客を対象とした下取りキャンペーンを実施。昨年度は新規設置を含めて約150台のエコキュートを設置したという。

今年度は同キャンペーンを継続するほか、同県が実施している省エネ補助金も有効活用する。「おきなわ省エネ家電買換応援キャンペーン」はエアコンや冷蔵庫を省エネ性能が高い機種に買い替えた県民に最大5万円分のキャッシュレスポイントや商品券を付与する制度。本店や本社が沖縄県内にある中小企業で購入すると、もらえるポイントが2倍になるため、量販店よりも地域電器店が有利な施策となっている。

県がWebや新聞を使って大々的に告知したため、補助金施策の認知度は高く、同店にも問い合わせが殺到。名嘉眞良國社長は「6月頭は電話が鳴りっぱなしだった」と忙しさをにじませた。高単価の省エネ家電が売れることによって、今年の夏商戦は昨年以上の売上が期待できるという。

省エネ施策などが奏功したことで物価高でも前年並みの売上を維持しており、名嘉眞社長は「町の電器店は一つのインフラとして、お客さまに信頼されている。頑張ればこれからも成長できる」と話した。

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