Mrs. GREEN APPLEは7月25日、公式サイトを更新。日本コカ・コーラと協議を行い、「Coke STUDIO」キャンペーンへの参加を見送ると発表した。
日本コカ・コーラは、キャンペーン「Coke STUDIO」施策の一環で放送していたテレビCMを中止している。スマートフォンアプリ「CokeON」と連動したプレゼントキャンペーンなどは実施を続ける。
キャンペーンソングに用いていた、人気バンド「Mrs. GREEN APPLE」の楽曲のミュージックビデオ(MV)が公開停止となったことを受け、CMオンエアも中止した。
MVには、人種差別や植民地主義による悲惨な歴史を肯定しているとの指摘が相次いでいた。「Mrs. GREEN APPLE」やレコード会社はMVの制作意図を説明した上で、謝罪の意を表明している。
「Coke STUDIO」キャンペーンの開始時の経緯や狙いは以下のとおり。
コカ・コーラシステムは6月3日から、サマーキャンペーン「Coke STUDIO」を開始した。「Coke STUDIO」限定デザインの「コカ・コーラ」が登場するほか、同日よりMrs. GREEN APPLEが出演し、本キャンペーンのために書き下ろした新曲『コロンブス』が流れるテレビCM「Coke STUDIO 魔法のはじまり」篇を放映する。
「魔法のはじまり」篇(15秒)。※本記事で掲載するテレビCM「魔法のはじまり」篇のスタッフリストと、楽曲「コロンブス」MVの企画制作スタッフは異なります
「Coke STUDIO」は、「コカ・コーラ」ならではの音楽体験を提供するプラットフォームで、さまざまなアーティストによるコンテンツを誰でも楽しむことができるというもの。Z世代の約8割は「毎日音楽を聴いている」というデータがあることから、若年層の飲用率を高めるための施策として2022年に立ち上げ、今年で3年目。
「どこまでも素敵で、どこかイタズラ。コカ・コーラとMrs. GREEN APPLEの魅力には通じるところがあるのかもしれません。ピーターパンを裏モチーフに、その魅力を訴求点ともに描くのが今回のテーマでした」(電通 クリエイティブディレクター 多々良樹氏)。
参考記事
6月5日には、「Coke STUDIO Live with Mrs. GREEN APPLE, powered by Spotify」を都内で開催。会場にはドリンクスタンド、フォトスポット、アーティストラウンジなどを設け、コカ・コーラとMrs. GREEN APPLEの世界観に浸れる特別な空間にした。