米国留学から見えたこと 「人々の生活をよりよくする以外にビジネスの目的はない」(玉井博久)

――この先の20年間において、どのような変化が起きるか、どのような変化を起こすべきかについて、下記からテーマをひとつ選び、そのように考えた背景について、教えてください

  • マーケティング: チャネル・流通・購買、消費・利用、および広告、メディアビジネス)
  • クリエイティブ: 商品・プロダクトなどのサービスデザイン、コミュニケーションにおけるクリエイティビティ
  • テクノロジー: マーテク、アドテクに限定せず、社会や個人の活動全体の可能性をひらき、生み出すもの
  • サステナビリティ: 狭義の環境問題に限定せず、社会や個人の活動全体を維持改善していくもの

選んだのは「サステナビリティ(狭義の環境問題に限定せず、社会や個人の活動全体を維持改善していくもの)」だ。
私は広告クリエイティブからキャリアをスタートさせ、グローバルマーケティングを経て、現在テクノロジーを学んでいる。これらは全て手段。人々の生活をより良くする以外にビジネスの目的はないと思う。

バブソンで新規事業を提案する際に事業がどうSDGsに結びついているかを問われたり、財務においてもPLやキャッシュフローに留まらずサステナブル指標を掲げることを求められたりした。サステナビリティを踏まえていない事業は、今後投資家の支援を受けにくいと感じるし、消費者もマーケティング3.0の時代以上に支持をしなくなるだろう。賢い起業家たちはもうこんなことに当然気がついている。そう教授が話していたのが印象的だった。


玉井博久さんのAdverTimes.コラム

世界で活躍する日本人マーケターの仕事

日本企業の海外進出が進む中、グローバル企業に所属するマーケターのみならず、世界を舞台に仕事をする日本人マーケターが増えています。本コラムでは、そんな海外に出て活躍するマーケターに、オンラインで“お会い”して、コロナ禍の今、さらにAfterコロナの時代に、ブランドはどう行動していくべきか、そのヒントを伺います。著者である私も現在、日本を離れてシンガポールに在住。コロナ禍でオンラインのコミュニケーションが浸透したことで、物理的な距離がある人とも、より日常的にコミュニケーションを取れるようになっていますが、この恩恵をビフォーコロナなら決して「会えなかった」海外で活躍されているマーケターの方から学ぶ機会にしていきたいと思います。

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