境:大手メディアでさえも広告の質が下がっている現状については、2024年2月27日に電通が発表した「2023年日本の広告費」を見てハッとしました。2023年は広告費が史上最高の7兆3167億円に達し、中でもインターネット広告費は3兆3330億円と前年比7.8%の伸びを記録しました。
一方で、新聞デジタルは前年の221億円から208億円へと下がり、雑誌デジタルは611億円で前年の610億円から横ばいと、前年比で伸び悩んでいます。
つまり、最近の大手メディアの目に余るひどい広告表示は、新聞デジタルや雑誌デジタルの悲鳴だったのだと気付きました。やりたくなくても、「通せんぼ広告」のような広告表示に手をつけてしまうほど、売上が落ちて追いつめられているということだと思います。でも、そんな広告表示を続ければ、広告売上が上がるどころか、読者は離れていってしまいます。
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