キリンHD、ファンケルを完全子会社化へ EC共有や販売戦略統合図る

キリンHDは、中長期的な収益源とみなすヘルスサイエンス事業の強化を図りたい考え。グローバル化しやすい領域だとして、2023年8月に買収した豪・ブラックモアズの販路も活用する。ブラックモアズは豪州のほかアジア太平洋地域の13の国と地域で健康食品事業を展開している。

キリンHDは2019年に協和発酵バイオを買収し、ヘルスサイエンス事業に進出。2023年1〜12月期の事業損益は125億3500万円の赤字で、新型コロナウイルス感染症の一服後は、ワクチンの需要減、競合との価格競争などが向かい風となっている模様。

ファンケルの直近の2024年3月期では化粧品関連の売上高は612億600万円、サプリメント(栄養補助食品関連)は437億2300万円となっている。連結営業利益は125億7000万円。

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