自分自身が楽しんでつくる。ファンをつくるサイクルを広げたい

──どんな成果が出ましたか。

初期に取り組んだのは、コーポレートサイトのリニューアルです。他にも大小問わずさまざまな施策を複合的に行った結果、この4年間で正社員15名程のデザイナーが入社してくれました。以前と比較すると急激に増強できたので、一定の成果が出たと言えるんじゃないかなと思います。

──どの業界も人材確保が難しい時代になっています。採用活動において、デザインの力はどのくらい重要なのでしょうか。

重要度は高いと思っています。転職をする理由は多様化しています。自身の成長や組織の環境を重要視したいとか、社会貢献性の高い事業に関わりたい、誰かの役に立ちたいとか。叶えたい思いが多様化すればするほど、その思いを実現できる企業と出会うことは難しくなる。そこに貢献できるのがクリエイティブの力だと考えています。

先日、「医療画像診断AI」という、医師がレントゲン画像を見て診断を下すのを支援するプロダクトのプロモーション動画を制作しました。医療従事者が動画のターゲットですので、実際に導入した医師にインタビューしたのですが、その医師が、「このAIの支援のおかげで、専門医ではない医師でも疾患を発見できた。患者さん本人やご家族、たくさんの人が助けられた。私自身もその1人だ」と話してくれたんです。

このメッセージを聞いて、自分自身、この仕事をしていてよかったと強く感じました。

動画制作を通じて感じたことを振り返ると、実は医師だけではなく、エムスリーに興味を持っていただいた求職者のみなさんにも「エムスリーってどんな仕事をしているんだろう?」という疑問を解決する有力なコンテンツと気づきました。

クリエイティブには、思いや情緒、感情のようなものを広く伝播していく力がある。クリエイティブの力ってすごいなって、あらためて実感した出来事でしたね。

写真 人物 古結隆介 氏
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荒川 直哉(マスメディアン 取締役 国家資格キャリアコンサルタント)
荒川 直哉(マスメディアン 取締役 国家資格キャリアコンサルタント)

マーケティング・クリエイティブ職専門のキャリアコンサルタント。累計4000名を超える方の転職を支援する一方で、大手事業会社や広告会社、広告制作会社、IT企業、コンサル企業への採用コンサルティングを行う。転職希望者と採用企業の両方の動向を把握しているエキスパートとして、キャリアコンサルティング部門の責任者を務める。「転職者の親身になる」がモットー。

荒川 直哉(マスメディアン 取締役 国家資格キャリアコンサルタント)

マーケティング・クリエイティブ職専門のキャリアコンサルタント。累計4000名を超える方の転職を支援する一方で、大手事業会社や広告会社、広告制作会社、IT企業、コンサル企業への採用コンサルティングを行う。転職希望者と採用企業の両方の動向を把握しているエキスパートとして、キャリアコンサルティング部門の責任者を務める。「転職者の親身になる」がモットー。

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